[コーヒーに発がん性の警告表示、スタバなどに義務付け 米加州
(AFPBB News 2018年5月9日)
【AFP=時事】
米カリフォルニア州の裁判所は7日、同州内で販売されるコーヒーに
発がん性を警告するラベルの貼るようコーヒーチェーン大手のスターバックス
などの販売業者に命じた判決を支持する判断を示した。
ロサンゼルス上級裁判所のイライヒュー・バール裁判官は7日、非営利団体
「有害物質に関する教育・研究協議会」がコーヒーを製造・販売する約90社を
相手に起こした裁判における先の判決を最終的に確定した。
バール裁判官はこの判断において、スターバックスやキューリグ・グリーン・
マウンテン、ピーツ・オペレーティングなどの企業は、コーヒーを飲むこと
から得られる健康上の利益が、豆の焙煎時に生じる発がん性物質による
リスクを上回ることを証明できなかったと指摘した。
有害物質に関する教育・研究協議会は2010年、発がん性のある製品への
警告表示を義務付ける法律に基づき、今回の訴訟を提起。
同協議会の主張によると、ほとんどのコーヒーに含まれる化学物質アクリル
アミドはカリフォルニア州おいて発がん性物質、または健康に有害な物質に
規定されているという。
被告側はコーヒーにアクリルアミドが含まれているという点では争う姿勢は
示さなかったものの、アクリルアミドは健康上のリスクを引き起こすことの
ない、焙煎過程で自然に生じる副生物だと主張。
コーヒーを飲むことの利益は発がん性物質によるリスクを上回ると訴えた。
しかしバール裁判官は、健康に問題がないと考えられるアクリルアミドの
最低量がどのくらいかを決める具体的な証拠を、被告側が提示しなかったと
結論付けた。
セブンイレブンなど被告の一部は判決前に和解に応じ、コーヒーに発がん性の
警告表示を決定していた一方、スターバックスなどは最終的な判断を裁判所に
委ねていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180509-00000027-jij_afp-int
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