主流の豊胸バッグに発がん性 仏当局、メーカーに禁止を通達

[主流の豊胸バッグに発がん性 仏当局、メーカーに禁止を通達]

(AFPBB News  2019年4月6日)

【AFP=時事】
フランス保健当局は、豊胸手術に用いられる「インプラント」と呼ばれる
人工乳腺バッグの主流のタイプに希少がんとの関連性が認められたとして、
禁止する方針をメーカーに通達した。

夕刊紙ルモンドや公共ラジオが3日、当局が出した通達文を引用して報じた。

禁止の方針が示されたのは、表面がざらざらした「テクスチャードタイプ」と
呼ばれるバッグと、ポリウレタン製のバッグだという。

ルモンドによると、2011年から豊胸バッグ使用者の追跡調査を行ってきた
仏医薬品・保健製品安全庁が2日メーカーに対し、両バッグの「製造、販売、
輸出入、販売促進、使用」を禁止する方針を伝えたという。
同紙は「前例のない」決定だとしている。

同紙が公式ウェブサイトで公開した通達文で仏医薬品・保健製品安全庁は、
これら2種類のバッグと希少がんの一種の未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)
との関連性が認められ、「まれとはいえ深刻な危険」をもたらす恐れがあると
指摘している。

未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)は昨年11月、豊胸バッグ関連のALCL
発症例が53件に上り、うちテクスチャードタイプの使用者が目立って
多かったとして、同タイプではなく表面が滑らかな「スムーズタイプ」を
推奨していた。

フランスにおける豊胸バッグの使用者は50万人いると推計されている。
その大半が、表面が面ファスナーのようになっており、乳房組織に固定される
ためずれにくいテクスチャードタイプを挿入しているとみられている

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000041-jij_afp-int

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「食中毒と思った」父親、大量の水を5歳娘に飲ませて命の危機に

[「食中毒と思った」父親、
         大量の水を5歳娘に飲ませて命の危機に(ウクライナ)]

(TechinsightJapan  2019年4月3日)

このほどウクライナから、気分の優れない我が子に自己流の治療法を施して
危うく命を奪いかけた父親の一報が届いた。
医師を頼らない自己流の治療がいかに危険かを、英メディア『The Sun』
などが伝えている。

ザポリージャ州のザポリーズィカ・オーブラスチに住むターニャ・イワノヴァ
ちゃん(5)はある日、父親に腹痛を訴えた。
少し気分が悪そうに見えたものの父親は病院へ連れて行かず、自己判断で
食中毒ではないかと決めつけてしまった。

ターニャちゃんの胃の中を洗浄しなければと思った父親は、大量のミネラル
ウォーターを飲ませて吐かせていた。
ところが数時間ほど吐かせていたところ、ターニャちゃんは突然気を失って
しまった。

驚いた父親は、すぐにミネラルウォーターを飲ませるのを止めて救急車を
呼んだ。

ターニャちゃんはザポリーズィカの病院へ搬送されたが、水分を過剰に摂取
したことで脳の組織の液体成分が異常に増加する重度の脳腫脹となり、
痙攣発作を起こしていた。

その後2日間、ターニャちゃんは意識が戻らず危険な状態だった。
父親は娘の治療中にずっと「お願いです。自分とターニャを入れ替えて
ください」と祈り続けていたとのことだ。

そして3日目にターニャちゃんは意識を取り戻し、命の危機がなくなった。

担当したバレリー・ツァリョーフ医師が明かしたところによると、父親は娘の
胃を洗浄するために約5リットルもの水を飲ませようとしたそうだ。

ちなみに普通の子供の胃は大人に比べて小さいことは当たり前だが、一度の
食事で胃に入る量は5歳児でせいぜい500mlぐらいまでと言われている。

すっかり元気になったターニャちゃんは、地元のメディアのインタビューに
「お父さんが私を吐かせてくれたのでお腹の中の悪い物を全部出すことが
できたの。その前に飴玉2つと乾パンをいくつかと、バナナとヨーグルトも
食べちゃった」と無邪気に話した。

父親は「本当に愚かでした」と自分のしたことをおおいに反省している様子
だったという。

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

http://japan.techinsight.jp/2019/04/masumi04030825.html

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透析中止問題の病院が毎日新聞の取材を拒否 記事内容に怒りか

[透析中止問題の病院が毎日新聞の取材を拒否 記事内容に怒りか]

(ライブドアニュース  2019年3月29日)

ざっくり言うと

透析中止問題の病院が毎日新聞の取材を拒否したことに、内科医が言及した

毎日新聞が、透析中止は病院が提示した、と印象付ける記事を書いたと指摘

病院側は記事の趣旨を説明されておらず、騙されたと思い怒っているとした

http://news.livedoor.com/topics/detail/16235680/

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「GIST」とは 医師が解説

[萩原健一さん死去…10万人に1人か2人の「GIST」とは 医師が解説]

(デイリースポーツ  2019年3月29日)

“ショーケン”の愛称で知られる俳優で歌手の萩原健一さんが亡くなりました。
享年68。
病名はGIST(消化管間質腫瘍)。
2011年から闘病していたが、本人の強い要望で病名公表を控えていた
そうです。

兵庫県伊丹市の「たにみつ内科」で診察にあたっている谷光利昭院長は、
一般になじみのない「GIST」について説明しました。

GIST。
多くの人は、聞いたことのない病気だと思います。
食道、胃、小腸、大腸、腸間膜(胃や腸を栄養している血管が入っている膜の
こと)に発生する腫瘍で、10万人に1人から2人の頻度で発生します。
50代から60代に比較的多く、日本では胃に多く発生することが特徴とされて
います。

胃癌(がん)は胃の表面の粘膜から発生するのですが、GISTは、胃の粘膜の
下で胃を動かしている筋肉の中にあるカハールの介在細胞から出現してくる
特殊な悪性腫瘍なのです。

カハールの介在細胞とは、消化管を神経からの伝達を介さずに動かすペース
メーカー的存在とされている細胞です。

胃の粘膜の下に隠れているために通常の組織検査は困難で、針などを使用した
特殊な組織検査を施行して確定診断をします。

胃の粘膜に下に隠れている腫瘍を総じて胃粘膜下腫瘍と言いますが、GIST
以外にも、平滑筋腫、平滑筋肉腫、神経鞘腫、迷入膵、悪性リンパ腫などが
あります。

内視鏡などをして大きさが2センチを超えた粘膜下腫瘍を見つけた場合、
悪性の可能性が高くなりますので、積極的に生検や外科的切除が施行され
ます。
2センチ以下の場合でも凹凸不整、出血、陥凹などが認められると悪性度の
可能性が高くなるので外科的切除が推奨されます。

GISTの場合、大きくなってくると肝転移や近くの臓器の直接の浸潤が
あったり、お腹の中に散らばることがありますが、リンパ節転移はほとんど
ありません。

CT検査やMRI検査で腫瘍の拡がりを検索して治療方針を決めます。

GISTの診断がつけば、治療の原則は腫瘍の外科的切除となります。
GISTの細胞が周囲にこぼれないように細心の注意を払って治療が行われ
ます。

周囲の臓器にくっついていたりすると、無理に引きはがすようなことはせず、
状況にもよりますが、くっついている部分や臓器も一緒に摘出することも
あります。
肝臓などに転移していても、場所と個数によっては切除します。

進行している場合や再発した場合には、イマチニブという抗癌剤を使用
します。
大きさが小さくても悪性度が高ければ再発や転移をすることがありますので、
その際には抗癌剤が使用される場合もあります。
この抗癌剤が効かない場合は、他の抗癌剤を選択します。

比較的稀な病気であり、今後も適切な治療の出現が待たれる病気の一つです。

ショーケンさんはGISTだったのですね。
長年闘病されていたとか…心よりご冥福をお祈りします。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000084-dal-ent

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授乳中に発作で死亡した母親の下敷きに 新生児も死亡

[授乳中に二重の悲劇
        新生児が発作で死亡した母親の下敷きに(アイルランド)]

(TechinsightJapan  2019年3月29日)

アイルランドであまりにも悲しい出来事が起こった。
第3子を出産したばかりの母親が、授乳中に予期せぬ発作を起こして倒れ、
乳児が母親の下敷きになった。
母親の後を追うように翌日、乳児は死亡。
家族や病院関係者を含め、地元では突然の悲劇に悲しみを露わにしている。
『BBC News』『Irish Mirror』などが伝えた。

アイルランド南部コーク州にある「コーク大学産婦人科病院」で3月23日、
同州キルドレリーのノッケンバーンに住むマリー・ダウニーさん(36歳)は
第3子となる男児ダラ君を出産した。

3月25日の午前7時に病院スタッフが部屋を確認した時、マリーさんは
元気にしていた。
しかし、それから1時間もしないうちに回診で部屋を訪れた医師が、
床に倒れているマリーさんと、その下敷きになっているダラ君を発見した。

医師らは急遽マリーさんに蘇生を試みたが、死亡が確認された。
重傷を負ったダラ君には集中治療が施されたが、翌26日の夜に息を引き取った
という。

26日に行われたマリーさんの検死結果は公表されていないものの、特に不審な
点はない発作による自然死とされており、状況としてはマリーさんがダラ君を
授乳中に突然発作を起こしてベッドから落ち、ダラ君がその下敷きになったと
見られている。

ダラ君の死因については現在、検死が行われているもようだ。

検査技師だったマリーさんは、夫キーランさんや2人の幼い息子と一緒に
暮らしており、第3子の誕生をとても楽しみにしていたようだ。

アイルランドでも優れた産院として知られる病院で起こった悲劇に地元の
人々らは深い悲しみに包まれ、病院側も「全く持って不幸な悲劇」と述べて
いる。

また、突然の訃報を知った友人らは「マリーは家族を愛する素晴らしい母親
だった。このような二重の悲劇が起こるなんて、信じられない」とショックを
露わにし、ひとり娘と誕生したばかりの孫を失ったマリーさんの両親も、
今は言葉にならないほどだという。

今後、葬儀が執り行われる予定だが、マリーさんの腕にはダラ君を抱かせた
状態で一緒に埋葬されるとのことだ。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis09180328.html

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宇宙飛行でヘルペスウイルスが再活性化

[宇宙飛行でヘルペスウイルスが再活性化!? NASAの研究チームが発表]

(あなたの健康百科  2019年03月29日)

1969年にアポロ11号が月面に着陸してから、今年で50年。
人類による宇宙開発は着実に進展し、民間人による宇宙旅行計画も続々と
発表されている。

しかし、アメリカ航空宇宙局(NASA)ジョンソン宇宙センターの研究
チームによると、半数以上の宇宙飛行士において、ヘルペスウイルスの
再活性化が認められたという。

<飛行中にストレスホルモンが上昇>
ヘルペスウイルスには、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こす単純
ヘルペスウイルス(HSV)など8種類が存在する。

このたび宇宙飛行士から検出されたのは、HSVの他、水痘・帯状疱疹ウイルス
(VZV)、伝染性単核球症の原因となるサイトメガロウイルス(CMV)と
エプスタイン・バーウイルス(EBV)の計4種類だ。

ヘルペスウイルスは一度感染すると、ヒト体内の宿主細胞に留まり、休眠
(潜伏)状態となる。
ところが、疲労やストレスによって再活性化すると、増殖したウイルスが
全身に広がり、症状を表す。

研究チームは、宇宙飛行前、飛行中、帰還後の宇宙飛行士から、それぞれ
唾液、血液、尿のサンプルを採取して検体を分析した。
その結果、10〜16日間にわたるスペースシャトル滞在中の89人の宇宙
飛行士のうち47人(53%)と、国際宇宙ステーションに180日以上滞在中の
宇宙飛行士23人のうち14人(61%)の唾液と尿から、ヘルペスウイルスが
検出された。
この数字は、宇宙飛行前および帰還後より明らかに高い値だった(Front
Microbiol 2019; 10: 16)。

研究チームのサティシュ・メータ氏によると、宇宙飛行中にはコルチゾールや
アドレナリンといった、免疫系を抑制するストレスホルモン分泌の上昇が
認められたという。

免疫細胞にはヘルペスウイルスを抑制する働きがあるが、飛行中と帰還後
60日間は、その働きが低下していた。

人類は今後、月や火星を超えて、はるか宇宙の彼方まで到達することも予想
される。

メータ氏によると、VZVとCMVは国際宇宙ステーション帰還後も30日間は
体液内で検出されており、その規模、頻度、期間は宇宙飛行の長さとともに
増大するという。
メータ氏は、「宇宙開発の成功には、ウイルス再活性化への対策が必要不可欠
だ」と主張している。

https://kenko100.jp/articles/190329004812/#gsc.tab=0

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[関連項目]

・「ヘルペスウイルスは宿主を見限る

・「ヒトヘルペスウイルス(HHV)科

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似てない双子 DNA鑑定結果に驚愕

[DNA鑑定で父親が異なる双子と判明 母親の浮気が明らかに(中国)]

(TechinsightJapan  2019年3月28日]

妻の浮気が思わぬところで発覚した。
誕生した双子の父親が、別々の男性だったことがDNA鑑定の結果で明らかに
なったのだ。

中国メディア『台海网』をはじめ、『The Sun』『UNILAD』などでも
報じられた。

昨年、中国の福建省廈門市で双子の男児を出産した女性は、市から義務付け
られている戸籍登録のため同省の正泰司法鑑定センターにて双子の赤ちゃんの
DNA鑑定を要請した。
すると、二卵性双生児の男児の父親が異なるというショッキングな結果に、
センターの職員全員が驚かされることになった。

この女性の夫は、双子のうち1人が口元から目元など全てにおいて自分とは
似ても似つかないことに疑問を抱いていたが、まさか妻が浮気をしたとは
思ってもいなかった。
しかし驚愕の事実が発覚し、大きなショックを受けた。

肝心の妻は鑑定結果を知らされると、当初は夫への忠誠を主張。
鑑定結果をごまかしたのではと夫を非難さえしていたが、やがて「一夜限りで
他の男性と関係を持った」と打ち明けた。

その後、夫は「自分の子供は育てていくが、他人の子供を育てる意思など
ない」と口にしていたという。

数日以内に2人の男性と性交渉をした結果、父親が異なる双子を出産した
この女性のニュースが報じられると、中国のソーシャルメディアからは
「なんだか映画になりそうな話」「その後この家族はどうなったんだろう」
などといった声があがった。

今回のように、同じ周期で放出された2つ以上の卵子が異なる父親からの
精子によって受精されるという「異父過妊娠」は、猫や犬、牛などには
よく起こるが、人間に起こる確率としては一般的ではないとされている。

なお米国立生物工学情報センターによると、過去の研究では13,000組の双子に
1組(0.25%)または400組に1組(2.4%)の確率と2つの異なる結果が
でているが、ほとんどのケースが父親に疑問が生じた場合に行われる
DNA鑑定により明らかとなるため、明確な数字を示すことは困難と
いうことだ。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis04540327.html


[関連項目]

・「双子の父親がそれぞれ違うことがDNA鑑定で判明(米)」

・「双子なのに似ていない…DNA鑑定で父親が違うと判明(ベトナム)」

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・「夫の精子とすり替え、愛人の精子で体外受精・出産した女(露)」

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・「白人と黒人の夫婦の間に生まれた赤ちゃんが・・・

・「黒人と白人の双子姉妹にビックリ

・「白人と黒人のカップルから誕生した双子の姉妹

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胎児のお腹にもうひとりの胎児「胎児内胎児」(コロンビア)

[50万人に1人 胎児のお腹にもうひとりの胎児
                    「胎児内胎児」(コロンビア)]

(TechinsightJapan  2019年3月23日)

50万人に1人の確率で発生するとされる非常に稀な先天性奇形「封入奇形胎児
(胎児内胎児)」。

このほどコロンビアで、母親のお腹に宿った胎児がその症状を抱えている
ことを専門医が発見した。
『The New York Times』『The Sun』などが伝えている。

コロンビアで2月22日、モニカ・ヴェガさん(33歳)から3,175gの女児
イツァマラちゃんが誕生した。
実はイツァマラちゃんは一卵性双子のひとりで、もうひとりの胎児は
イツァマラちゃんの腹部に取り込まれている「封入奇形胎児(胎児内胎児)」
だった。

妊娠35週にモニカさんを診察した医師は、当初はお腹の胎児に肝嚢胞があると
思ったという。
しかしカラードプラ超音波と3D/4D超音波によるスキャン検査を行った結果、
胎児の腹部に羊膜嚢に包まれ羊水に浮いている小さな別の胎児がいることを
発見した。
その胎児には栄養を運ぶ血液が流れる別のへその緒がついており、大きな
胎児の腸の部分に結合していた。

アトランティコ県バランキージャで、高リスク妊娠を専門とするミゲール・
パーラ・サーヴェドラ医師は「この症例は自身のキャリアの中でも初めての
ケース」とし、女児の腹部に存在するもうひとりの胎児がこれ以上成長して
女児の臓器に影響を及ぼすのを防ぐため、また出生時にこの胎児が女児の
腹部の臓器を押し潰す危険性を避けるために妊娠37週の時点でモニカさんから
帝王切開で女児を取り出すことを決意した。

ミゲール医師から聞いたモニカさんは「あり得ない」と最初は信じられない
様子だったが、医師の細かな説明を聞き、事態を理解したという。

女児が生まれた2月22日の翌日、腹腔鏡手術が行われ、医師らは
体長約4.5cm~5cm、重さ14gほどの不正形成の胎児を無事に女児の腹部から
取り出した。
自身の羊膜嚢に包まれていたこの胎児には、未発達の頭部やへその緒、四肢が
あったが、脳や心臓がない状態だった。

イギリスの医師会雑誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に
よると、「Fetus in fetu」と呼ばれる先天性奇形の最初の症例報告は
1808年で、50万人に1人の確率で発生するとされている。

この封入奇形胎児(胎児内胎児)は骨や筋肉組織、毛を含む腫瘍「奇形種
(テラトーマ)」と誤診されることもあるが、ミゲール医師は今回の胎児は
同じ卵子からの一卵性双生児として育っていたものであることを確信して
いる。

未発達の胎児は、大きく健康な双子のかたわれと結合して生まれてきたり、
吸収されて体の内部や外部で部分的に成長することがあることから、
寄生性双生児などとも呼ばれている。

『The New York Times』が伝えるところによると、こうした状態は受精後
早い段階で起こった受精卵の細胞分裂がうまくいかず、不完全な状態で
細胞分裂を繰り返し、大きな胎児が未成熟の小さな胎児を包みこんでしまう
ことにより起こる非常に稀なケースという。

これまでの症例は少ないが、最近ではインドやインドネシア、シンガポール
などで似たような例が報告されているようだ。

ミゲール医師は「手術を終えた女児の容態は安定している。腹部に傷が
できたが、普通の赤ちゃんとして順調に育っている」と話している。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis03210538.html

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[関連項目]

・「ピノコ

・「15歳少年の腹部から双子のもう一人 頭部、手足、生殖器も

・「胎児内胎児の摘出手術が無事成功(印)

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「第六の味覚」論争に有力な手がかりを発見

[「第六の味覚」論争に有力な手がかりを発見]

(あなたの健康百科  2019年03月22日)

ヒトの味覚には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の「五大基本味」が存在
することが知られている。

5つの中で最も新しい「うま味」を発見したのは、日本人の池田菊苗氏。
1907(明治40)年に昆布の煮汁からグルタミン酸を発見して「うま味」と
名付け、翌年に特許登録された。
世界的にも「UMAMI」として知られ、特許庁が「日本の十大発明」の1つに
挙げるほどの出来事であった。

うま味の発見後、世界各地で「第六の味覚」を探る研究が盛んに行われ、
これまでに幾つかの候補が挙げられたものの、いずれも決め手に欠けていた。

今回、そのうち「脂肪味」に関する有力な手がかりを九州大学五感応用
デバイス研究開発センター特任准教授の安松啓子氏らが発見。
欧州生理学連合の公式学術誌Acta Physiologica(2018; 30: e13215)に
発表した。

<「第六の味覚」をめぐるこれまでの論争>
新たな味覚をめぐっては、「から味」「渋味」から、果ては「電気味」まで、
これまでにさまざまな学説が提唱され、世界的に議論を呼んできた。

中でも有力視されているのが「脂肪味」で、2005年に京都大学教授(現・
龍谷大学教授)の伏木亨氏が「脂肪が美味しいと感じるのは、CD36という
受容体が関係している」というハツカネズミ(マウス)の実験結果を発表。

2010年には、オーストラリア・ディーキン大学のR. Keast氏らが
 (1)31人の被験者は異なる濃度の脂肪酸の味を感じることができた
 (2)44人の被験者において脂肪の味を感じる能力と体重に関係があった
と報告。

2015年には米・パデュー大学のC. Running氏らが、102人の被験者が
脂肪酸と別の味を区別することができたとして、第六の味覚「オレオガスタス
〔Oleogustus:Oleo(油、オレイン酸の意味)+Gustus(ラテン語で味覚の
意味)〕」と呼ぶことを提案している。

それに対し、「いやいや、第六の味覚はカルシウム味だ」という説もある。
2008年に米・モネル化学感覚研究所のM. Tordoff氏らが、マウスの口内には
カルシウムに対する味覚受容体が存在し、舌にはカルシウムを味わう遺伝子が
存在する可能性を指摘。
この遺伝子はヒトにもあることから、ヒトも「カルシウム味」を認識できるの
ではないかと主張した。

さらに、昨年(2018年)には韓国・国民大学校のY. Lee氏が、ショウジョウ
バエはカルシウムの味を区別できるとの実験結果を公表している。

一方、2016年には米・オレゴン州立大学のT. Lapis氏らが22人の被験者を
対象に、炭水化物を溶かした液体の味が区別できたとの研究結果を報告。
被験者たちは「白米、小麦粉、パスタ、パンみたいな味がした」と回答した
ことから、「デンプン味」こそ第六の基本味だとして、「Starchy」と命名
している。

しかし、これらの研究はいずれも少数のヒト・動物が「第六の味覚」の候補と
なる味(脂肪、カルシウム、デンプン)を感知したり、別の味(甘み、苦味
など)と区別することができるかを調べたものや、味覚に影響を与える
受容体、遺伝子が存在する可能性を示唆したもので、独自の味が存在する
ことは証明できていなかった。

<マウスの神経を細かく裂いて検討>
そこで安松氏らは、顕微鏡をのぞきながら特殊な器具で行う超微細手術、
マイクロサージェリーの技術を駆使し、マウスの味蕾(味覚を感じる器官)
細胞の神経を細かく裂いて、味を感知する性質について検討した。

その結果、鼓索神経とよばれる場所には、脂肪酸に特有の反応を示す神経
線維が約20%含まれていることを発見した。
この神経は、GPR120受容体発現細胞(ヒトやマウスでの肥満の原因遺伝子と
して知られ、脂肪酸に最も強い反応を示す)とつながっていた。
さらに、甘味やうま味に反応する神経の半分以上が脂肪酸に反応することも
分かった。

同氏らはこの発見を裏付けるため、GPR120遺伝子が働かないように遺伝子を
組み換えたノックアウトマウスと呼ばれるマウスで検証。
すると、ノックアウトマウスでは脂肪酸を感知する神経の数が激減し、
脂肪酸の一種であるリノール酸とうま味物質のグルタミン酸の区別が
付かなかった。

このことから、脂肪酸独自の味を感知するシステムには、GPR120が重要な
役割を果たしていることが明らかになった(図)。

<食品開発などへの活用に期待>
ヒトが特定の味をどのように認識し、その味がする食物に含まれる成分が
身体に及ぼす影響や効果を知ることができれば、病気の診断や予防、健康
食品の開発などに役立つ可能性がある。

実際、うま味については、塩の代わりにうま味成分を使った減塩食による
生活習慣病対策、唾液分泌を促す作用を利用したドライマウス改善など、
医療への応用が進んでいる。

安松氏らは「今回、生体には脂肪酸を感知するシステムが備わっていることを
発見した。このシステムは、脂肪酸が体内でさまざまな効果を発揮し、健康を
保つことを期待して選択的に取り込む手がかりになっている可能性がある。
今後は、摂食行動・消化吸収との関連の解明や、食品の開発に大きな影響を
与えることが期待される」としている。

https://kenko100.jp/articles/190322004793/#gsc.tab=0

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14歳少女が充電中のスマホで感電死  相次ぐ悲劇(露)

[14歳少女が充電中のスマホで感電死 相次ぐ悲劇に
    「命を懸けたロシアンルーレットと同じ」と専門家ら警告(露)]

(TechinsightJapan  2019年3月21日)

度々の注意喚起にもかかわらず、再びロシアで悲劇が起こった。
14歳の少女が充電中のスマホを手に入浴し、感電死したのである。
『The Sun』『Metro』などが伝えた。

ロシア連邦チュヴァシ共和国チェボクサリに住むユリア・ヴィソツカヤさん
(14歳)は自宅浴室で入浴中、充電中のスマホが手から滑り落ちて感電した
後に溺死した。
娘の異変に気付いた両親が救急車を呼ぶも、既にユリアさんは亡くなって
おり、駆けつけた救急隊員らによって死亡が確認された後、ユリアさんは
遺体安置所へと搬送された。

ロシアでは、10代少女の充電中スマホによる感電死が1年ほどの間に3件も
起こっている。

2018年2月には、モスクワのセルプホフスキー地区にあるボリショエ・
グリズロヴォ村で、充電したスマホで音楽を聴きながら入浴していた
クセーニヤ・Pさん(12歳)が、何かの拍子でスマホが浴槽に落ちて感電し
命を落とした。
食事の支度をしていた母親が心配して浴室を覗くと、浴槽内に沈んでいる
変わり果てた娘と浮いているスマホを発見したという。

また、昨年12月にはシベリア地方イルクーツク州ブラーツクにある自宅の
浴槽で、iPhoneを充電したまま使用していたイリーナ・リュブニコワさん
(15歳)が感電死した。
イリーナさんは古代ギリシャの格闘技「パンクラチオン」のチャンピオン選手
でもあった。

イリーナさんの死亡後、イルクーツク州大学ラジオ=エレクトロニクス部門
学長のユーリー・アグラフォノフ教授は、「水は電流を流れやすくするため、
非常に危険。220ボルトの電圧が流れるコンセントにスマホを差し込まない
限り、悲劇が起こることはないのです」と警告を発していた。

そして今回またしても起こってしまった悲劇に、電子工学技師のアンドレー・
スタノヴスキーさんは、「スマホを充電したまま浴槽でリラックスするという
ことは、命を懸けたロシアンルーレットをしているのと同じようなもの」と
注意を喚起している。

このニュースを知った人からは、「充電中のスマホを浴室で使用する危険さを
絶対に学ばないといけない」「もしロシアの浴室にコンセントがあると
したら、それもどうかと思うが」「周りにその危険性を教える人が誰も
いないのかな」「まだ若いのに、お気の毒に」といった声があがっている。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis13190319.html

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腹痛を訴えた8歳少女、胃に1.4kgの毛髪の塊(中国)

[腹痛を訴えた8歳少女、胃に1.4kgの毛髪の塊(中国)]

(TechinsightJapan  2019年3月7日)

栄養価の無いものを食べてしまう異食症(pica)という病気が存在する。
このほど中国で、自分の毛髪を6年間食べ続けていた8歳少女のニュースが
『南方都市報』をはじめ『Mirror』などでも伝えられた。

広東省に住むフェイフェイちゃん(8歳)は2月初めに深刻な腹痛を訴え、
嘔吐が1週間も続くなど体調が悪化した。

母親は娘の腹部が膨れていることに気付き同省東華病院へ連れて行くと、
医師を驚かせることとなった。
フェイフェイちゃんを診察したタン・シロン医師は、まず胃の中を空に
しようと胃洗浄を試みた。

しかし食物残渣は全くなく、次にCTスキャンでフェイフェイちゃんの
胃の中を調べた。
するとそこに巨大な毛髪の塊があることを発見した。
石灰化の兆候が見られたため内視鏡手術では塊を除去できず、医師は
切開手術でおよそ1.4kgの毛髪を胃の中から取り除いたという。

実はフェイフェイちゃん、2歳の頃から自分の毛髪を食べる癖があった。
その癖を知っていた母親は、これまでに毛髪を口に入れるのを止めるよう
娘に再三注意してきた。
今年に入ってからは「もう髪の毛を食べていない」と母親に話していた
フェイフェイちゃんだったが、その行為は6年間も続いていたのだ。

タン医師は「この毛髪の塊は長い年月、胃の中にあったものです。髪を食べる
癖は異食症(pica)の典型的な兆候で、栄養価の無いものを無性に食べたく
なる摂食障害なのです」と述べ、親は子供が食べ物ではないものを口にしない
よう注意喚起している。

なお、毛髪を食べる異食症は「ラプンツェル症候群」とも呼ばれている。

現在、フェイフェイちゃんの容態は回復し、食事を始めているとのことだ。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis08390304.html


[関連項目]

・「ラプンツェル症候群」(Dr. 倉原のおどろき医学論文)

・「ラプンツェル症候群」(Mocosuku)


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東大病院が「東大のお荷物」に変わった原因

[「実質40億円の赤字」東大病院が東大のお荷物に変わった原因]

(2019年3月5日)

ざっくり言うと
国からの補助金などを省くと、2017年度、東大病院は40億円の赤字だという
東大病院は経営を圧迫しがちな人件費率は低く、赤字の主因は患者数の減少
高度専門医療の領域において、専門病院に歯が立たなくなっているそう

http://news.livedoor.com/article/detail/16110851/

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欧米出身者の70%が「ビジネスシーンで日本人の口臭を感じる」

[意外? 「日本人は口臭がきつい」と思われていた!
                 口臭に潜む恐ろしい病気のリスクとは]

(ダ・ヴィンチニュース  2019年3月4日)

ある調査結果によると、日本に在住している欧米出身者100人のうち、
約7割が「ビジネスシーンで日本人の口臭を感じたことがある」と回答した
そうだ。
また、同じく約4割は「日本人とキスしたくないと感じたことがある」、
約8割が「オーラルケア(口の中のお手入れ)を徹底してほしい」とさえ
答えている。

なかなかショッキングな内容ではないだろうか。

私たち日本人は、どちらかというと香りやにおいに敏感で、清潔感を
大切にし、歯磨きだって毎日しているはずなのに、なぜこのような印象を
持たれているのだろう。

<口臭の原因=歯周病がもたらすもの>
気になる口臭の大きな原因は、歯ぐきの病気である歯周病にあるという。
日本人の歯周病罹患率は高く、20代で約7割、30~50代では約8割と推計
されているという。
通常、私たちの口の中には約1000億もの常在菌がいるが、口の中が不衛生に
なると、悪玉菌である歯周病菌の活動が活発になり、歯ぐきに慢性的な炎症を
起こすのだ。

「私11日何度も歯磨きをしているから、口の中が不衛生なわけがない」と
思う人も多いだろう。
しかし、油断は禁物。
著者によると、日々の歯磨きだけでは、歯についた歯垢を完璧に取り除く事は
難しいという。

そこで定期的に歯科を受診し、歯科衛生士による歯垢や歯石の除去といった
口腔ケアを受ける事が推奨されるのだが、日本人で定期的に通院して口腔
ケアを受けているのは1割にも満たない。
医療保険制度の違いや予防意識の差はあるものの、アメリカ(受診率
約8割)やイギリス(受診率約7割)の場合と比べると、かなり低いと
言えるだろう。

そして歯周病は、ただ悪臭を発するだけではない。
一般的には「歯周病が進むと、歯の根っこが生えている歯槽が溶けて、
最終的に歯を失う」と言われるが、それだけでもない。

歯周病は、動脈硬化の進行に関わることで心臓病の発症リスクを高めると
いう。
また、認知症の進行や、高齢者の死亡リスクのひとつである誤嚥性肺炎とも
関連しているのだそうだ。

<口臭は健康のバロメーター。口腔ケアを十分に行い、健康を保とう>
本書は、セルフケアだけでは十分に行えない口腔ケアのために、定期的な
歯科受診を強く薦める。
「虫歯にでもならない限り、歯科には行かない。歯医者は苦手で…」という
人もいるだろう。しかし、十分な口腔ケアは、口臭につながる歯周病の予防と
いう「口の中の健康」だけでなく、生活習慣病などの予防という「全身の
健康」にも必要なのだ。

情けは人のためならず。
他人へのエチケットとして口臭を予防するだけでなく、自分自身の健康の
ために、十分な口腔ケアを実践していこう。

(文=水野さちえ)

http://news.livedoor.com/article/detail/16105361/

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母親の声が聞こえなかった幼児に巨大な耳垢が(台湾)

[母親の声が聞こえなかった幼児に巨大な耳垢が(台湾)]

(TechinsightJapan  2019年3月4日]

いくら名前を呼んでも応じなくなった息子。
聴覚に問題があるのではと心配した母親が病院に連れて行くと、息子の耳には
巨大な耳垢が溜まっていたという。
『Mirror』などが伝えている。

台湾の花蓮市に住むある母親は、3歳になる息子が名前を呼んでも応答しない
ことに疑問に感じた。

「もしかして聴覚に問題があるのでは」と心配した母親が、息子を連れて
市内にある花蓮基督教門諾会医院へ連れて行くと、ショッキングなことが
判明した。
診察したチェン・ユン・ラング医師は、男児の右耳に大量の耳垢が詰まり、
耳の穴を塞いでいることを突き止めた。

そこで医師は3度にわたりピンセットを使って、耳垢の除去を試みた。
出てきた耳垢は2cmの大きさものと1cmの塊の2つで、耳垢を除去して
もらった男児はその後、母親から名前を呼びかけられると応じることが
できたという。

同医師は「子供の耳の穴は小さく、綿棒を使って掃除しようとすると耳垢を
更に奥へ押し込んでしまう可能性があり、無理に子供の耳垢を取り除くと
感染の危険性もある」と述べている。

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

http://japan.techinsight.jp/2019/03/ellis13460228.html

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従来薬が無効のC型肝炎に新薬

[従来薬が無効のC型肝炎に新薬]

(あなたの健康百科  2019年03月04日)

C型肝炎ウイルス(HCV)に直接作用して増殖を抑える直接作用型抗ウイルス
薬(DAA)が登場したことで、多くのC型肝炎患者が治癒するようになった。

だが、DAAでも効果が得られない治療不成功例が存在し、新たな治療法が
求められている。

大阪大学大学院消化器内科学教授の竹原徹郎氏は、1月25日に東京都で
開かれたメディアセミナーで講演し、今年(2019年)1月に承認された
ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤(商品名:エプクルーサ、2226日
発売)について解説した。
DAAによる治療が失敗した患者の約97%で有効性が得られたとして、
「治療失敗例に完璧な治療法がない中で、アンメットニーズが満たされた」と
述べた。
同配合剤は重度の肝硬変(非代償性肝硬変)に対しても、国内初の薬剤として
承認を取得した。

<DAA治療不成功例でのウイルス排除率は97%>
C型肝炎はDAAによる治療で著効率が劇的に向上したが、DAAが効かない
患者も一部存在し、救済法の確立が課題であった。
ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤は、そうしたDAA治療不成功の患者に
対する治療薬として適応を取得した。

国内では同じ適応を持つ薬剤は、ピブレンタスビル/グレカプレビル配合剤
(商品名:マヴィレット)に続いて2剤目となる。

DAAを含む前治療が不成功だったゲノタイプ1または2のC型慢性肝炎、
C型代償性肝硬変患者に対するソホスブビル/ベルパタスビル配合剤の
有効性、安全性を検討した国内第Ⅲ相試験では、リバビリンと併用して
24週間投与した場合の有効率(SVR12達成率=投与終了12週間後のウイルス
陰性化率)は96.7%で、C型肝炎ウイルス(HCV)を高率に排除することが
示された(図)

竹原氏は「DAAでC型肝炎ウイルスを排除できない治療不成功例では、
薬が効きにくい耐性変異ウイルスが高率に生じていることが分かっている。
ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤の臨床試験に参加した患者も非常に
複雑な耐性変異を有していたが、60例中58例に有効であった」と評価した。

<重度の肝硬変に対する国内初の抗ウイルス薬>
ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤は、非代償性肝硬変を伴うC型肝炎に
対する承認も取得した。
肝硬変の症状は多彩で、黄疸、腹水、脳症、食道静脈瘤、出血傾向などが
見られる。

重症度に応じて2つのタイプに分類され、肝機能がある程度保たれている
状態を「代償性肝硬変」、さらに進行して肝臓の働きが失われると
「非代償性肝硬変」に至る。
国内の非代償性肝硬変の患者数は約3万5,400人と推定される。

DAAの登場により、C型肝炎から進展した代償性肝硬変では、HCVの排除が
可能になったが、これまで非代償性肝硬変には有効な治療法がなかった。
ソホスブビル/ベルパタスビル配合剤がこの疾患に使用できる国内初の薬剤と
なったことで、抗ウイルス薬による治療が可能になる意義は大きい。

非代償性肝硬変を伴うC型肝炎患者に対するソホスブビル/ベルパタスビル
配合剤の有効性と安全性を検証した国内第Ⅲ相試験では、SVR12達成率は
92.2%であった。
治療歴、年齢、肝硬変の予後予測指標であるMELDスコアなどの患者背景の
違いによって、有効性に大きな差はなかったという。

患者の重症度別に有効性(SVR12達成率)を見ると、グレードBの患者は
95.0%、グレードCで80.0%と、重度の肝硬変患者でも高い効果が得られた。

治療によりHCVを排除する意義について、竹原氏は「肝機能が改善した。
また、アルブミンの値が良くなり、体のむくみが消え、腹水も改善することが
期待される」と解説。

一方で、「長年の炎症により硬くなった肝臓や、合併症である食道静脈瘤が
どの程度改善するかは十分分かっておらず、今後の課題である」と指摘した。

https://kenko100.jp/articles/190304004792/#gsc.tab=0

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