コーヒーは緑内障リスクを高める

[コーヒーは緑内障リスクを高める?]

(HealthDay News  2012年10月4日)


1日3杯以上のコーヒーを飲む人では緑内障の発症リスクが高まる可能性が
あることが、「Investigative Ophthalmology & Visual Science」10月3日
号に掲載された米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院(ボストン)の
Jae Hee Kang氏らの研究で明らかになった。

特にカフェイン入りコーヒーは落屑緑内障と関連する可能性があるという。


研究では、米国看護師健康調査(NHS)に参加した女性7万8,977人と
米国医療従事者追跡調査(HPFS)に参加した男性4万1,202人のデータを
分析。
いずれの被験者に緑内障はなく、1980年~2008年に眼の検査を受けていた。

Kang氏らは質問票を用いてコーヒーの摂取量を調べ、落屑緑内障の
エビデンス(科学的根拠)を見出すために医療記録を精査した。


Kang氏らが以前、スカンジナビア人を対象に行った研究で、コーヒーの
摂取量が多い人では落屑緑内障リスクは66%高いことがわかっている。

米国人群とスカンジナビア人群を比べた検討では、1日3杯以上のカフェイン
入りコーヒーを飲む人はまったく飲まない人に比べ落屑緑内障の発症リスクが
高く、緑内障の家族歴がある女性もリスクが高かった。


ただし、ソーダや紅茶、チョコレートなど他のカフェイン入り食品では
この関連が認められなかった。


Kang氏は「これは相関研究で臨床試験でないため、この結果はさらなる
研究で確認する必要がある」という。


今回の研究はコーヒーの多量摂取と緑内障発症リスクの増大の関連性を
示したが、因果関係を証明するものではない。




http://www.healthdayjapan.com/




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