[あなたは該当? 1日3杯以上のコーヒー、肺がん20%増加も、
20万人超える分析結果]
(Medエッジ 2015年6月27日)
<過去の研究を総合的に調べる、「コーヒーは健康に」の報告多いが>
過去の研究を系統的に分析した結果、1日3杯以上コーヒーを飲むと飲まない
人と比べて肺がんのリスクが20%増加すると分かった。
中国重慶医科大学の研究グループが、栄養学の国際誌ヨーロピアン・
ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で
2015年6月17日に報告した。
<17研究を分析>
コーヒーと肺がんのリスクとの関連性を調べた研究は多いが、結果はさまざま
だった。
研究グループは、世界的な論文データベース「コクランライブラリー」
「パブメド」「エンベース」に2015年3月までに発表された論文から、
この関連性を調べた17研究を収集し、系統的に分析した。
ある集団を追跡する「コホート研究」が5つ、病気の人とそうでない人を
比較する「症例対照研究」が12つ。
全体で病気の人が1万2000人以上、そうではない人が10万人以上含まれた。
全体で20万人を超える分析となる。
<この5年は特に高リスク>
その結果、コーヒーを飲む人が肺がんになる全体的なリスクは、飲まない人
より17%高く、コーヒーを最も多く飲むグループは最も少ないグループより
31%高かった。
コーヒーを飲まない人と比べて、1日に3杯未満のコーヒーを飲む人は
肺がんのリスクが10%高く、3杯以上飲む人は20%高かった。
<女性や非喫煙者はリスク上昇なし>
コーヒーを多く飲む人で肺がんのリスクが高まる関係は、条件次第では確認
できる場合と確認できない場合に分かれていた。
リスクが高くなったのは男性(41%増)、米国人(34%増)、アジア人
(49%増)、喫煙者(24%増)。
一方で、女性、欧州人、非喫煙者ではリスクの上昇は確認できなかった。
特にこの5年間では、コーヒーを飲む量が最も多いグループで最も少ない
グループより肺がんのリスクが47%高くなることが一貫して示されていた。
コーヒーは健康につながるという報告も多い。
条件次第では、コーヒーをあまり多く飲むかは考えた方が良いのだろう。
http://www.mededge.jp/b/heal/15043