多量のコーヒー摂取が痛風の予防に

[多量のコーヒー摂取が痛風の予防に]

(HealthDay News  2007年5月25日)


コーヒーを1日4杯以上飲むと痛風の予防になるという報告が、医学誌
「Arthritis & Rheumatism」オンライン版に5月25日、掲載された。

痛風は成人男性に多い炎症性関節炎で、関節に尿酸が過剰にたまることに
よって発症する。


今回の研究では、米国およびカナダの研究グループが、研究開始時点で痛風の
病歴のなかった40〜75歳の男性約4万6,000人を対象に12年間の追跡を
行った。
その結果、コーヒーを全く飲まない男性に比べ、1日6杯以上飲む男性は
痛風リスクが59%低く、1日4杯以上飲む男性では40%低いことが
わかった。
この結果は、ほかの痛風の危険因子とは独立したものであった。

カフェイン抜きのコーヒーではやや効果が低かったほか、紅茶の摂取や
総カフェイン摂取量による罹患率への影響は認められなかった。


研究を実施したカナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学内科学リウマチ科の
Hyon K. Choi博士によると、この知見から、コーヒーに含まれるカフェイン
以外の成分が痛風予防の効果をもたらしていると考えられるという。

例えば、コーヒーにはフェノールクロロゲン酸という強力な抗酸化物質が
含まれている。

Choi氏らは、男性に多量のコーヒー摂取を勧めるわけではないが、この知見が
コーヒー摂取量を決める際の参考になるだろうと述べている。


今回の結果は痛風の病歴のない40歳以上の男性に当てはまるものだが、女性
ホルモンによりリスクが左右されると思われる女性の集団や、食事が尿酸値に
大きく影響する痛風患者の集団についても研究を実施する価値があると
Choi氏は述べている。



http://www.healthdayjapan.com/





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