ショウガの辛み成分には口臭を抑える効果があることが判明

[ショウガの辛み成分には口臭を抑える効果があることが判明]

(GIGAZINE  2018年8月1日)


独特の風味を持っているショウガは香辛料として広く料理に使われており、
魚の臭みを取ったり麺類の薬味に使われたりしています。
時にはジンジャーエールや冷やし飴などの飲み物にも使用されるショウガ
ですが、新たに「口臭を抑える効果がある」ことが判明しました。

ミュンヘン工科大学のライプニッツ食品システム生物学研究所の研究
チームは、食品に含まれる化学成分がどのような効果を持っているのかに
ついて研究を行っています。

研究チームはショウガに含まれるギンゲロールという成分に着目し、人間の
口内でギンゲロールがどのような作用をもたらすのかについて調査しました。

ギンゲロールはショウガに特有の辛み成分を生み出す物質であり、特に新鮮な
すりおろしショウガに多く含まれています。

過去の研究からギンゲロールには妊娠などの吐き気や頭痛を緩和し、ラットの
実験では低体温状態を誘発する効果も確認されているとのこと。

研究チームは、ギンゲロールがチオールオキシダーゼという唾液中の酵素を
活性化させ、わずか数秒で唾液中のチオールオキシダーゼを16倍にまで増やす
ことを突き止めました。

チオールオキシダーゼは、口臭の原因となる硫黄を含んだ化合物を分解し、
口臭を抑える効果を持っていることが判明しています。

つまり、ショウガを食べてギンゲロールが口内に取り込まれると、唾液中の
チオールオキシダーゼが増加し、口臭の原因物質を減らすことに役立つのだ
そうです。

研究チームのトーマス・ホフマン教授は、「今回発見された新たな
メカニズムが将来の口内衛生製品に応用され、人々の口臭がさらに改善
されることになるかもしれません」と語りました。



http://news.livedoor.com/article/detail/15094262/




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