ベン・ジョンソン(陸上選手)

[ベン・ジョンソン(陸上選手)]

(Wikipedia)


ベンジャミン・シンクレア・”ベン”・ジョンソン(1961年〜)は、ジャマイカ
出身でカナダ国籍の陸上競技短距離走選手。


1984年ロサンゼルスオリンピックに出場し、カール・ルイス(アメリカ)が
優勝した100mと、4×100mリレーで銅メダルを獲得した。
これらのメダルは後述のドーピングが発覚した後も取り消されていないため、
今日でもオリンピックメダリストである。

この頃のジョンソンは目立つ選手ではなかったが、翌年から次第に成績を
上げ始める。

1987年の世界選手権男子100mでルイスを破って9秒83の世界新記録
(当時)を樹立し、ルイスのライバルとして広く認知されるようになった。
この記録は当時、高地で作られた世界記録を平地で破った点でも注目された。
終始イーブンペースで走るルイスに対し、ジョンソンは低い姿勢で序盤から
最高速を出す「ロケットスタート」を得意としていた。
日本でもTVCMに出演するほどの人気になった。


1988年ソウルオリンピックの100m決勝で9秒79の世界新記録(当時)を樹立
して優勝。
しかし、競技後の検査でステロイドの一種『スタノゾロール』の使用による
ドーピングの陽性反応が出たことで、世界記録と金メダルを剥奪され、IOCの
第2種ブラックリストに登録された。

剥奪されたジョンソンの記録は、2002年にティム・モンゴメリ(アメリカ)
が9秒78を出すまで幻の記録と呼ばれていた。
ギネスブックは「薬物の助けを得たにせよ、人類が到達した最速記録」と
して、但し書き付きで彼の記録を掲載していた。


その後、陸上競技大会への復帰が認められ、1992年のバルセロナ
オリンピックの100mに出場したが、準決勝敗退した。
ところが、その後出場した競技会で再びドーピングで陽性反応が出たため、
公式の陸上競技大会からは事実上永久追放され、IOCの第1種ブラック
リストに登録された。




カテゴリー: げ芸能人・有名人,  ドーピング, ドクターハウス(Dr.HOUSE) タグ: パーマリンク