愛犬の悲劇・・・犬のビーチ遊びは2時間までに(米)

[海に愛犬を連れて行った飼い主の悲劇
          獣医も警告「犬のビーチ遊びは2時間までに」(米)]

(TechinsightJapan  2018年7月25日)


家族のような愛犬との楽しいひとときは飼い主にとって大きな癒しだ。
暑い夏には、愛犬をビーチへ連れて行く機会も増えることだろう。

しかしこのほど米フロリダ州タンパで、飼い主とビーチで楽しい時間を
過ごした犬の容態が急変し、命を落とす出来事が起こった。
『Mirror』『wfla.com』などが伝えている。


高校教師を目指してサウスフロリダ大学で学んでいるクリス・テイラーさん
(29歳)。

彼にとって日々の疲れを癒してくれるのは、愛犬“O.G”の存在だった。
ラブラドール・レトリバーのO.Gは生後3か月の時からクリスさんに飼われて
おり、この7年間はどこへ行くにも一緒だった。
クリスさんにとってO.Gは、大切な家族の一員である以上に息子のような
存在でもあったという。

何よりも水遊びが大好きなO.Gを連れて、息抜きにビーチへ出かけるのが
クリスさんの楽しみのひとつでもあった。

7月9日もいつものようにO.Gを連れてハネムーン・アイランド州立公園の
ドッグ・ビーチへ向かい、何時間も遊んだ。

しかしその夜、O.Gの容態に変化が現れた。

O.Gは下痢や嘔吐に見舞われてしまい、クリスさんは心配しながらも「きっと
疲れが出たのだろう。休ませたら良くなるかもしれない」と思い様子をみる
ことにした。

翌日に餌と水を少し口にしたO.Gを見たクリスさんは、このまま具合が良く
なってくれることを願った。

ところが11日になって、O.Gの具合が悪化した。
クリスさんにまるで反応を見せず、どこか一点をぼんやりと見つめて餌を
一切口にしなくなったのだ。

クリスさんはすぐに動物病院へ駆け込んだが、タンパベイ緊急動物診療
サービスのケイティー・メイヤー獣医師は、O.Gを救うことは手遅れだと
悟った。

O.Gは塩水中毒になっており、深刻な脱水症状と脳損傷を起こしていたので
ある。

けいれん発作を起こしているO.Gの姿を見たクリスさんは、涙ながらに
「痛がっているのか」と尋ねると、メイヤー獣医師は「もう自分がどこに
いるかも分かっていないはずですよ」とO.Gが助かる見込みはないことを
伝えた。

楽しいビーチでの遊びが愛犬に死をもたらす結果となってしまったことに
ついて、クリスさんは「塩水中毒なんていうことは想像もしていなかった」と
悲しみを露わにした。


O.Gのように塩水中毒が原因で愛犬を亡くしてしまう飼い主は少なくないと、
メイヤー獣医師は語る。

「海水は動物にとって非常に有害となる可能性があります。犬が大量の海水を
飲んでしまうと生命の危機に瀕する事態に陥ることもあり、まさにO.Gの
ように脱水症状や脳損傷、けいれん発作などを生じさせます。徐々に症状
が悪化していくので、飼い主はどれだけ深刻かということに気づかない場合が
多いのです。ナトリウムのレベルが体内で極端に高くなると脳に影響を
及ぼし、ペットの命が脅かされることになります。ビーチに犬を連れて
行くときは2時間までと決めてください。そしてその間、30分ごとに新鮮な
水を与えて休憩させてあげてください。」


このニュースを知った人からは、「これは気の毒すぎる…飼い主も犬も」
「犬を連れてビーチに行く時は気をつけなきゃいけないってことだね」と
いった声があがっている。


(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


http://japan.techinsight.jp/2018/07/ellis05190718.html




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