その花、違法です 麻薬の原料・ケシ 公園に自生

[その花、違法です 麻薬の原料・ケシ 公園に自生、
               知らずに栽培も 九州で昨年度15万本処分]

(西日本新聞  2018年6月14日)


その花、気を付けて!
ケシの花が開花シーズンを迎え、厚生労働省が注意を呼び掛けている。
麻薬のアヘンの原料となる品種は栽培が禁止されているが、繁殖力が強いため
住宅街や公園で見つかったり、違法と知らずに観賞用として栽培したりして
いるケースも。
九州では2017年度15万本以上が処分されており、同省は「発見したら警察
などに届け出てほしい」としている。

同省によると、全国で2017年度、通報を受けて処分したケシは66万7281本。
九州は15万681本で、最多は熊本県の5万3521本。
以下、長崎県3万1116本▽福岡県2万7747本▽佐賀県1万6909本と続く。

特に発見例が多いのはアツミゲシ。
4~6月に直径5センチ程度の薄紫色の花を咲かせる。
ぎざぎざの葉が特徴で、茎は高さ1メートル前後。
落花後、子房が膨らんで種子が入った「ケシボウズ」と呼ばれる実になり、
傷をつけて分泌させた白い液からアヘンができる。

アツミゲシとソムニフェルム種のケシはあへん法で、ハカマオニゲシは
麻薬取締法で栽培が禁止されている。

いずれも知らずに栽培した場合は罪に問われないが、故意に栽培すれば
懲役1年以上10年以下の罪に問われる。

合法のヒナゲシやオニゲシとは葉の数や形状、茎の毛などに違いはあるが
「よく似ており、見分けるのは難しい」と同省担当者は話す。

九州厚生局麻薬取締部によると、飛来した種子から繁殖することが多く、
今年も畑や駐車場、コンビニの跡地などで見つかっているという。

大分県竹田市では5月、巡回中の警察官が民家の庭先でケシ約50本を偶然
見つけ、回収した。
住人は違法と知らず、観賞用に栽培していたという。

同部担当者は「自生するケシをアヘンの材料にしたという話は聞かないが、
悪用の恐れはある。似た花を見かけたら、警察や保健所に通報してほしい」と
している。



http://news.livedoor.com/article/detail/14864152/




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