睡眠健康度をネットで判定

[睡眠健康度をネットで判定]

(家庭の医学  2018年3月22日)


最近よく眠れていますか?
寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、熟睡できない……
もし睡眠に問題を感じているのであれば、睡眠障害を抱えていないかどうか
チェックしてみましょう。
睡眠医療プラットフォーム(PASM)が役に立つかもしれません。

私たちが健康で過ごすために重要な役割を担っている「睡眠」。
しかし、現代社会では、成人の5人に1人が睡眠に問題を抱えていると
いわれます。
生活習慣による慢性的な睡眠不足のほか、不眠症や過眠症、睡眠時無呼吸
症候群など、睡眠にかかわる病気(睡眠障害)に悩んでいる人も増えて
います。

こうした睡眠不足や睡眠障害の増加に、多くの専門家が警鐘を鳴らして
いるのには理由があります。
人間の体内では、睡眠中に細胞修復や機能調整が行われるため、十分な睡眠が
とれていないと、体のさまざまな箇所に悪影響を及ぼします。
たとえば、脳や心臓など臓器の機能低下、生活習慣病やうつ病の発症など、
心身ともに疾患リスクが高まるのです。

また、睡眠不足による集中力の低下が、日常生活の質を大きく低下させる
ことも深刻な問題です。
作業中に判断ミスを起こしやすくなるだけでなく、ふいに襲う睡魔によって
重大な事故を引き起こす危険も出てきます。

しかしながら、自分の睡眠障害に気づいていない、または自覚があっても
治療を先延ばしにしている人は少なくありません。

このような実態を受け、国立精神・神経医療研究センターでは、全国の
睡眠医療施設や研究機関などと共同で、睡眠健康度の診断サイト「睡眠医療
プラットフォーム」(PASM)の運営を開始しました。

PASMで公開している「睡眠障害セルフチェック」は、誰でも利用することが
できます。
睡眠習慣や睡眠状態について、いくつかの質問に答えると、睡眠障害に罹患
しているかどうか簡易判定します。

セルフチェックの結果、睡眠障害の疑いがあると診断された場合は、ID登録後
さらに詳しい診断サイトが案内されます。
詳細診断の結果は、画面上で確認するだけでなく、保存・印刷もできるので、
医療機関を受診する際に持参するとよいでしょう。

睡眠障害を早期発見するには、まずは日頃の自分の睡眠状態を把握することが
大切です。
セルフチェックによって、自分の睡眠に関して新たな気づきがあるかも
しれません。
もし睡眠障害の危険性を指摘された場合、速やかに専門機関を受診することを
おすすめします。



(監修:横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義)



https://sp.kateinoigaku.ne.jp/kiji/125086/





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