昼寝いざなう遺伝子、体温下げ活動量を低下

[昼寝いざなう遺伝子、体温下げ活動量を低下…京大などが確認] (読売新聞  2018年2月19日) 哺乳類や昆虫には「昼寝」に関連する遺伝子があり、これが働くことで体温を 下げ、活動量を低下させているとの研究成果を、京都大などの研究チームが 発表した。 人にも同じ遺伝子があり、同様の働きをしている可能性があるという。 論文が米専門誌の電子版に掲載された。 生物は昼夜のリズムに合わせて約24時間周期で活動が変化する「体内時計」を 持っている。 チームは、人が昼過ぎになると体温が一時的に下がって眠くなることに 着目し、マウスやショウジョウバエを使った実験で、この生命現象に関連する 遺伝子を調べた。 その結果、体内時計をつかさどる脳内に、活動時間帯の途中で体温を下げる 働きをする遺伝子があることを発見。 この遺伝子を働かないようにすると、昼寝の時間になっても、体温は 下がらないことも確認した。 チームは、哺乳類や昆虫の祖先が、遅くとも6億年前には、この遺伝子の 働きを獲得したとみている。 <本間さと・北海道大客員教授(時間生物学)の話> 「変温動物の昆虫と恒温動物の哺乳類は体温調節の方法が異なるが、体温を 下げる仕組みが共通することは興味深い。ずっと活動していると体への負担が 大きい。昼寝には体を休める重要な役割があると考えられる」
昼寝いざなう遺伝子、体温下げ活動量を低下…京大などが確認
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