リオ五輪金の米国選手はドーピングで潔白と判明、原因は恋人とのキス

[リオ五輪金の米国選手はドーピングで潔白と判明、原因は恋人とのキス]

(AFPBB News  2017年07月15日)


【AFP=時事】
リオデジャネイロ五輪の陸上男子4×400メートルリレーで金メダルを獲得した
米国のギル・ロバーツについて、ドーピングに陽性反応を示したのは恋人との
口づけで禁止薬物を体内に取り込んだことが原因だと判明し、潔白である
ことが示された。


米国反ドーピング機関(USADA)がロバーツの疑いを晴らした13日の
最終報告書によると、同選手の不正が疑われたのは、恋人のアレックス・
サラザールさんが使用していた鼻炎治療薬にマスキング剤として禁止されて
いるプロベネシドが含まれていたことが原因だったといている。

ロバーツが薬物検査で陽性となった今年3月24日の数週間前、サラザール
さんは家族とインドの田舎を訪れており、そこで入手した鼻炎薬に禁止薬物が
含まれていたという。

錠剤が飲み込めないため、カプセルの中身を取り出して水に薄めて摂取した
サラザールさんは、帰国後にロバーツと会った際にも、プロベネシドが
含まれた治療薬を服用していた。

USADAは報告書の中で、「彼らは一緒にいるとき、情熱的にキスを繰り
返していた」と説明。
それは抜き打ち検査が行われた当日も同様で、ロバーツの尿サンプルが提出
されたのは、サラザールさんが薬を飲んだ3時間後のことだったと明らかに
した。


「ロバーツとサラザールさんの付き合いは2年にわたっており、これまで
キスをしてもドーピング違反になったことはなかった。このため、恋人と
キスして禁止薬物を取り込んでしまった今回の件は、ロバーツにとって
青天のへきれきだったに違いない」

恋人とのキスが原因だったと判明したのはこれが初めてだったものの、
先月には不正の疑いが晴れて全米陸上選手権に出場したロバーツは、男子
400メートルで44秒22のタイムを記録して2位に入り、第16回世界陸上
ロンドン大会)の出場権を獲得した。





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