池波志乃さん あごの骨髄炎(2)数か月おき 激痛襲う

[池波志乃さん あごの骨髄炎(2)数か月おき 激痛襲う]

(読売新聞  2015年3月5日)(一病息災)


一回り年上の俳優、中尾彬さんと1977年(昭和52年)、22歳で結婚した。
手作り料理を酒のつまみに、二人で2時間ぐらい語り合いながらの夕食が、
夫婦円満のこつだ。

二人の姿は、幼い時から見ていた両親と同じだった。

しかし、いぶし銀の芸で知られた父、馬生が食道がんで1982年に54歳で
亡くなった。
「仕事柄、食道のそばの声帯が傷つくことを恐れて手術をこばみ、命より芸を
選んで、死期を早めてしまいました」


女優を20年ほど続けたが、次第に熱がさめ、演劇活動から離れるように
なった。


その頃、健康面で悩みを抱えていた。
役作りで体重を落としたが、ダイエットしすぎて体脂肪が減り、貧血で体調を
崩していた。

さらに、「虫歯を治療しても治らず、数か月おきにガーンと激痛に襲われ
ました」。
レントゲン写真でも異常が見つからず、医者からは「更年期障害では」と
言われた。
1人で痛がっているだけだと、抗うつ剤を処方されたことも。

この後、約10年間、痛み止め薬で耐えたが、これが症状を悪化させることに
なる。


沖縄に2000年、セカンドハウスを買い、住むようになった。
市場や人情が自分の育った下町と似ているので気に入ったのと、中尾さんも
現地のラジオ局で番組を持っていたためだ。

その大好きな沖縄に滞在中、突然動けなくなった。




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