[コーヒーで多発性硬化症を予防 米国とスウェーデンの研究より]
(Medエッジ 2015年3月8日)
コーヒーを飲むことは、多発性硬化症のリスクを低くする可能性がある
ようだ。
米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部の研究グループが、米国神経学会の
年次総会で2015年4月に報告する。
<神経の病気との関係>
研究グループによると、コーヒーは、パーキンソン病やアルツハイマー病の
リスク低減に関連していると分かっている。
研究グループは、コーヒーを飲むと、同様に神経の病気である多発性硬化症の
予防につながるかどうかを検証した。
多発性硬化症は、本来自分を守る仕組みである免疫の影響で神経が痛む病気。
研究グループは、多発性硬化症の人と健康な人を対象として、コーヒーとの
関連性を研究した米国とスウェーデンの研究について再度検証した。
<飲まない人のリスク1.5倍>
スウェーデンの研究では、症状発現前に1日当たり少なくとも6杯の
コーヒーを飲んでいた人と比較して、コーヒーを飲まない人では多発
性硬化症のリスクが約1.5倍増加した。
米国の研究でも、コーヒーを飲まない人はやはり症状発現の前年に1日当たり
4杯以上コーヒーを飲む人よりも多発性硬化症を発現する傾向が1.5倍
高かった。
カフェインの多発性硬化症の再発や長期障害への影響についても検討する
必要があるだろう。
コーヒーと病気との関係の幅広さが注目される。
http://www.mededge.jp/b/heal/9931