「異性化糖(果糖ぶどう糖)」は女性を不妊、短命にする

[「異性化糖(果糖ぶどう糖)」は女性を不妊、短命にする!?]

(Medエッジ  2015年1月28日)


<天然甘味料でも油断大敵>
食品に使われる主な天然甘味料は、「ショ糖」と、「異性化糖」の2種類だ。
「糖類の取り過ぎは、メタボなどのさまざまな病気につながる」と
言われるが、糖類の種類によって、健康に与える影響に違いがあるらしい。
このたび、女性にとって「異性化糖」は、「ショ糖」よりも体に悪そうで
あると判明した。

マウスで実験したところ、メスの生殖能力を下げ、寿命まで縮めたのだ。



<「果糖+ぶどう糖」、くっつくと「ショ糖」、混ざると「異性化糖」>
米国ユタ大学を中心とした研究グループが、栄養学の国際誌ジャーナル・
オブ・ニュートリション誌オンライン版で2014年12月10日に報告した
ものだ。

普段料理などに使われている白砂糖の主成分は「ショ糖」で、これは果糖と
ぶどう糖が化学結合している「二糖類」と呼ばれる糖類だ。

果糖もぶどう糖も、それぞれ「単糖」として甘味があり、果糖とぶどう糖が
混ざった「異性化糖」は、飲料やしょうゆなどの原材料に「果糖ぶどう糖
液糖」などと表示され、よく使われている。



<マウスに「ショ糖」か「異性化糖」を食べさせて検証>
研究グループは160匹(メス104匹、オス56匹)のマウスを2つのグループに
分けて、それぞれに、カロリー全体の4分の1が
  (1)果糖+ぶどう糖(異性化糖に相当)
  (2)ショ糖
となるようにしたエサを約10カ月間にわたり食べさせた。

その後、両グループのマウス全員を、果糖+ぶどう糖のエサに切り替え、
6部屋に分かれているケージに放して約8カ月間、観察を行った。
この間、オスは縄張りや交尾相手の取り合いをした。



<メスは生殖能力低下、死亡率増加>

その結果、ケージに放される前に果糖+ぶどう糖のエサを食べたメスは、

ショ糖を食べたメスに比べ、生んだ子供の数が26.4%減り、その後死亡率が

1.9倍に増加していた。

<オスは影響なし>
果糖+ぶどう糖で死亡率が増加したのはメスのみで、オスは死亡率に差が
見られなかった。

また、オス特有の、縄張り争いや交尾相手の取り合いは、最初どちらのエサを
食べていても、行動に差が見られなかった。



人工甘味料のみならず、天然甘味料の健康への影響につき、今後も気にして
おきたい。





http://www.mededge.jp/b/heal/7623




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