パパイヤ鈴木:睡眠時無呼吸症候群を告白

[パパイヤ鈴木:睡眠時無呼吸症候群を告白
                 発見プロジェクト発足で治療呼び掛け]

(毎日新聞  2010年5月24日)


NPO法人の睡眠時無呼吸症候群(SAS)ネットワーク(東京都杉並区)は
24日、SASの認知や検査、治療の促進を目的とした「SAS睡眠時無呼吸 
発見プロジェクト」をスタートさせ、記者会見を開いた。

実際にSAS患者だったタレントのパパイヤ鈴木さんが出席、「いびきが
すごくて、角田信朗さんにSASじゃないかと指摘されて検査したら、重度の
SASでした。以前はいつも眠かったけれど、持続陽圧呼吸(CPAP)療法を
始めてからは5~6時間ぐっすり寝たらパッと目が覚めるし、体の調子も
よくなった。ちゃんと病気だと認識して治療するのが大切」と呼び掛けた。


SASは、睡眠中に呼吸が止まった状態が継続的に繰り返される状態で、
心筋梗塞や脳卒中など数々の生活習慣病とも密接な関係があることを指摘
されている。

また、日中に眠気を感じるため、中等症以上の患者が交通事故を起こす確率は
健康な人の約7倍に上るという。

国内の患者数は推計で200万人以上ともいわれるが、「肥満者だけがかかる
病気」という誤った認識もあり、これまでに医療機関で治療を受けたのは
20万人程度にとどまっている。


昼間の眠気や倦怠感などを感じる場合は1時間当たり5回以上、自覚症状が
ない場合は1時間当たり15回以上呼吸停止や低呼吸があれば、「閉塞性SAS」
の可能性があるという。

検査でSASと診断された場合、専門の器具を使用したCPAP療法などが
有効で、検査、CPAP療法ともに保険が適用される。


プロジェクトでは、評論家の山田五郎さんをキャンペーンキャラクターに
起用し、ウェブサイトや電車などの交通広告でSASの周知に努めるほか、
関連医療機関でのキャンペーンガイドの配布、セミナーやシンポジウムの
開催も予定している。

山田さんは「昔の出版社は椅子や机を並べて寝ている人がゴロゴロして
いましたが、不規則な仕事だし、眠いのは当たり前だと思っていました。
やせているのに息が止まっている人もいて、今考えればあれもSASだったんで
しょうね。一人暮らしだと気づかないので、旅行などで一緒になった時に
気が付いたら教えてあげてほしい」と呼びかけた。




http://mainichi.jp/life/health/news/20100524mog00m200020000c.html





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