[ベジタリアンの骨は肉食者よりも弱い、オーストラリア調査]
(AFPBB News 2009年7月3日)
発信地:シドニー/オーストラリア
【7月3日 AFP】
ベジタリアン(菜食主義者)の骨密度は、肉を食べる人に比べてやや低いと
いう調査結果が2日、米医学誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・
クリニカル・ニュートリション」に発表された。
調査は、オーストラリア・シドニーのガーバン医学研究所が、ベトナム・
ホーチミンのファムゴックタック医科大学と共同で実施したもの。
2,700人以上を対象に骨密度と食生活の関係を調査した結果、ベジタリアンの
骨密度は肉を食べる人より5%低いことが分かった。
動物系食品を一切食べない完全菜食主義者では、骨密度は6%も低かった。
一方、肉や魚は食べなくても卵や乳製品は摂取するラクト・ベジタリアン
(乳卵菜食主義者)の骨密度は、肉食者と目立った違いは見られなかった。
調査を率いたガーバン医学研究所のトゥアン・グエン氏は「骨密度と骨折
リスクの関係は不明」としながらも、「欧米のベジタリアン人口は全人口の
約5%を占め、その数は増え続けている。また、骨粗しょう症患者の数も
世界的に増加傾向にあり、調査結果は考慮に値する」と話している。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2617663/4328881