ご存じですか、痙性斜頚

[ご存じですか、痙性斜頚]

(あなたの健康百科)


<頭頚部が意志に関係なく傾く><心の問題が体に表出>
痙性斜頚は、心の問題が身体症状として表れる心身症の1つだ。

自分の意志とかかわりなく、頭頚部が一方に傾いて斜頚状態になる
病気だが、整形外科を受診して画像検査でも異常が発見されない
場合は、この病気を疑って心療内科を受診するとよい。



<痛みや凝りを伴う>
長谷川病院(東京都)の柏瀬宏隆院長(精神科)は「痙性斜頚は、
30、40歳代の人に起こることが多く、頭頚部が、自分の意志に
関係なく、左右上下いずれかの方向に常に傾いた状態となり、
戻してもすぐにその方向に向いてしまうのです。このため、頚部に
痛みや凝りを伴ったりします」と話す。

痙性斜頚は、緩やかに発症することが多いが、突然起こるケースも
ある。
この病気には、精神的ストレスが背景にあり、男性は職場、女性は
家庭や異性関係などが多いという。

この病気とストレスとの関係は、「例えば、攻撃性の強い性格の
人が、それを発散できない状態で頑張っているような場合、首を
かしげるなど不自然な姿勢で仕事をしたり、上司の方を見たく
ないという思いが高じたりして、発症するようです」と、柏瀬
院長は言う。



<根気よく治療受けて>
痙性斜頚になった人は、日常生活に支障を来すので、整形外科を
受診することが多いようだが、画像検査などでは異常が認められ
ない。

「このため、針きゅうやマッサージなどに頼る人もいるのですが、
検査で異常が認められなかった場合は、この病気を疑って、心療
内科を受診してください」と柏瀬院長。

痙性斜頚の治療は、薬物療法、精神療法、行動療法の3つで
行われる。

「日常生活では、趣味などで自分に合ったストレス解消法を行い、
リラックスするようにしてください」と、柏瀬院長はアドバイス
している。




http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/gozonji_keiseisyakei.html





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