ステロイドホルモンとは

[ステロイドホルモン]

(Wikipedia)


ステロイドホルモンとは脊椎動物に作用するホルモンである。

ステロイドホルモンは結合する受容体により5種類に分類することがでる。
  ・糖質コルチコイド
  ・鉱質コルチコイド
  ・アンドロゲン
  ・エストロゲン
  ・黄体ホルモン


糖質コルチコイド・鉱質コルチコイドは、副腎皮質より分泌されるため
副腎皮質ホルモンとまとめて言うこともある。

炎症性疾患の治療のために用いられる、いわゆる「ステロイド」は、
ステロイドホルモンを配合した薬品(ステロイド剤)のことであり、多くの
場合は糖質コルチコイドおよびその改変型が用いられる。


スポーツなどでその投与がドーピング問題として取り上げられることがある
「ステロイド」とは、ステロイドホルモンと同様あるいはそれより強力な
ホルモン作用を持つ人工的に合成されたステロイドであり、鉱質コルチコイド
や男性ホルモンが用いられる。


ビタミンD誘導体はホルモン様受容体に結合するホルモン系に関係するので
6番目に並べられることもある。
しかし、化学構造的にはステロイドというよりはステロールに属する。



<概略>
天然型ステロイドホルモンは一般に生殖腺や副腎においてコレステロールから
合成され、それらのホルモン分子の構造は脂質であり、それらは細胞膜に
達すると容易に内部に通過し細胞核へ到達する。

ステロイドやステロールは脂質に溶解するので、血液から標的細胞の細胞膜や
その中の細胞質へとかなり自由に拡散することができる。
したがってステロイドホルモンもその誘導体も細胞膜を通過することができ、
細胞内にある受容体と結合する。

これはペプチドホルモンが極性の為に細胞膜を通過せず、細胞膜上の受容体と
結合し、シグナル伝達を行うのと対照的である。


ステロイドとステロイド受容体との結合は多くの場合は二量体を形成する。
2つの受容体サブユニットが互いに結合してDNAに結合する機能を持つ
ユニットが形成され、それは細胞核.に入ることができる。
ホルモンが核内に入り込むと、ステロイド・受容体基質複合体は特定の
DNA配列と結合し、標的遺伝子の転写を誘導する。



<作用>
ステロイドホルモンはみな、生体のエネルギー利用を助ける方向に作用し、
血糖値の上昇、水分の保持、気分の高揚などの作用を持つ。

このため、副腎皮質の機能不全や、副腎皮質を制御する下垂体の機能不全で
ステロイドホルモンが不足すると、全身の倦怠感などが出現する。


いわゆる環境ホルモン(内分泌撹乱物質)は、ステロイドホルモンの受容体と
結合し転写を阻害、または不適切なときに促進し生体に悪影響を及ぼすことが
多い。





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