生涯医療費、歯で決まる 定期ケアする人ほど安い トヨタ系健康保険組合

[生涯医療費、歯で決まる? 定期ケアする人ほど安く] (中日新聞  2011年3月28日) 定期的に歯科医院を受診している人は、全ての病気にかかる年間の総医療費が 低くなる傾向があることが、トヨタ関連部品健康保険組合(豊田市)と 豊田加茂歯科医師会の共同調査で分かった。 両団体は「歯をケアする人を増やし、医療費削減に役立ててほしい」と 呼び掛けている。 トヨタ自動車の関連企業の社員や家族らでつくる同組合は、同歯科医師会の 協力を得て、組合員5万2,600人の2009年度の医療費と受診歴のデータを 分析。 歯科医院で年に2回以上、定期的に歯石除去などをしている602人を抽出し、 総医療費を調べた。 その結果、定期受診の人は48歳までは総医療費が平均より高かったが、 49歳を過ぎると平均を下回る分布傾向となった。 65歳になると平均が35万円に対し、定期受診の人は20万円以下とその差は 広がっていく。 組合は「歯が悪いと食事が偏ったり、歯並びが悪くなったりする。それが 糖尿病や肩凝り、骨粗しょう症を招き、体全体の健康に影響する」と分析。 48歳までは歯科の定期健診費用で年2万円ほどが加わり、医療費が平均より 増えるものの、その後は医療費が抑えられるため、歯科の費用を含めても 「生涯医療費」は平均を下回ると結論づけた。 これまで他県の健保組合の調査で高齢者層のデータはあったが、中年層は 総医療費抑制につながるという明確なデータはなかったという。 同組合の中村貞次理事は「歯をケアすると、高齢者以外でも総医療費を 減らせることが分かった。歯周病にかかり始める35歳ぐらいから、しっかり 歯を手入れすることが大切だ」と話している。 (島崎諭生) http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20110328/CK2011032802000089.htmlNo tags for this post.
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