[低血糖症で追突事故、男性無罪 大阪地裁「適切に管理と認識」]
(共同通信 2019年5月30日)
糖尿病による低血糖症で運転中に意識障害に陥り、前の車に追突して女性に
けがを負わせたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)などの罪に
問われた男性(33)の判決公判で、大阪地裁は30日、無罪(求刑懲役
10月)を言い渡した。
荒井智也裁判官は判決理由で、男性は約25年にわたり、血糖値管理の経験が
あり、これまで管理を怠って意識障害に陥ったことがないと指摘。
低血糖症の初期症状を感じた後に糖分入りコーヒーを飲む量を増やしており
「被告は適切な血糖値管理をしていたと認識していた」と判断。
正常な運転に支障がある状態との認識はないとして、危険運転の成立を
認めなかった。