[塩分減らすと…おしっこ回数減 頻尿改善、長崎大が調査]
(朝日新聞 2018年5月1日)
食事でとる塩分量を減らすと、頻尿に悩む人のおしっこの回数が1日に2回
程度減るという調査結果を、長崎大の研究チームがまとめた。
チームは「減塩することで、尿トラブルの予防や改善につながる可能性が
ある」としている。
就寝後に尿意のため起きることが1回以上あり、塩分の摂取量が国の目標値
(男性1日8グラム未満、女性同7グラム未満)を超す25~91歳の男女
321人に減塩を指導した。
4週間に1回、医師や看護師からの助言を受け、12週間後に減塩に成功したか
でどうかでグループ分けをし、尿の回数や量の変化などを調べた。
223人が減塩に成功し、尿の回数は平均で昼間1.3回、夜間0.9回減少。
尿漏れや生活の質も改善していた。
一方、98人は減塩に成功せず、いずれの改善もみられなかった。
減塩に成功したグループは、1日にとる水分量が指導前から平均で約300ミリ
リットル減っていた。
調査した長崎大学病院の松尾朋博助教(泌尿器科・腎移植外科)は「減塩に
より口の渇きが抑えられ、水分をとる量が減ったことや交感神経への刺激が
抑えられたことなどが頻尿の改善理由と考えられる」と話す。
(土肥修一)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180501-00000055-asahi-soci