小児の飲酒による低血糖

[小児の飲酒による低血糖] 家族の晩酌時、用事で席を離れたすきに子どもが酒を飲んでしまうことが ある。 ほとんどの場合は、子どもにとって酒はまずいので極く少量の飲酒に留まり 大事には至らない。 しかし、中には生まれ持っての酒豪児がいて、その場合には低血糖に陥る。 筋肉量が少ない小児は「糖新生」が少なく低血糖になりやすい。 糖新生とは、飢餓状態に陥った動物が、グルカゴンの分泌をシグナルとして、 糖質以外の物質から、グルコースを生産する経路である。 絶食を行うと糖不足を補うため筋肉が分解されて糖新生が起こ、筋肉が減少 することにより新陳代謝が減少することが、絶食によるダイエットが成功 しにくい原因の1つでもある。 低血糖の場合、肝臓内のグリコーゲンをブドウ糖に変換して血糖値を上げる ように働く「肝糖新生」があるが、小児の場合肝臓内のグリコーゲン量が 少ない上に、大量飲酒によってアルコール分解のため肝臓のグリコーゲンが 枯渇してしまい、肝糖新生による血糖上昇が期待できない。 [参照]林寛之著  ステップ ビヨンド レジデント Wikipedia 財団法人京都産業21サイト (横山歯科医院・横山哲郎)
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