加藤茶さん 大動脈解離(4) 母の後を追いたかった

[コメディアン 加藤茶さん 大動脈解離(4) 母の後を追いたかった]

(読売新聞  2015年12月17日 )(一病息災)


「風呂入れよ、カゼひくなよ」
「全員集合」の番組の最後に子どもたちに呼びかけた。
しかし、一部で「ワースト番組」とされた。
「抗議してくる人は多くない。ドリフを見て不良になる子はいないし、
何千万人が笑っていると信じてた。
でも、『ちょっとだけよ』がなぜ子どもに受けたのか、理解出来ないね」

ネタ作りはドリフに任されていた。
だが、「コントの内容をめぐり毎回、(いかりや)長さんとぶつかるように
なった。もうドリフをやめようと決心した」。

「全員集合」開始から5年目の1973年、体力の限界と言っていた最年長の
荒井注とひそかに約束した。
「来週、一緒に脱退の記者会見をしよう、と。
でも、注さんが、やめるともらして大騒ぎ。やめ損ねた」

荒井の後任は、「付け人だった若い志村けんを推し、他の人を考えていた
長さんに納得してもらった」。


お笑い界の頂点を極めていたが、一緒に暮らしていた最愛の母が脳出血で
倒れ、10日後に亡くなった。
もともと高血圧だった。
「すぐに病院に連れて行っていれば……。つらくて悲しくて、後を追いた
かった。葬式の間ずっと、どうやって死のうか考えてたんだ」

お坊さんに見抜かれた。
「変なこと考えていませんか。お母さんは、あなたに未練がないから、
あの世に逝ったんですよ」と諭され、自殺を思いとどまった。




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