ビタミンDがアトピー性皮膚炎に有用

[ビタミンDがアトピー性皮膚炎に有用―アジア人研究]

(HealthDay News  2014年10月17日)


毎日のビタミンDサプリメントの服用が、冬に悪化する小児のアトピー性
皮膚炎に有用である可能性が研究で示唆された。

米マサチューセッツ総合病院のCarlos Camargo氏らが、モンゴル健康科学
大学の協力を得て行った研究。

重度のアトピー性皮膚炎の治療では、一般的に、皮膚のビタミンD産生を誘発
する紫外線を用いる。


そこで、「日照ビタミン」と呼ばれるビタミンDの欠乏で冬の症状悪化を
説明できる可能性を考え、検討を行った。

同氏は、「低用量のビタミンDサプリメントを摂取していた多数の患者で、
症状への有用性が認められた。このサプリメントは安価で、広く安全に使用
されている」と述べている。


本研究は、首都ウランバートルにある9カ所のクリニックを受診した
2~17歳の小児107人を対象とした。
全小児が秋から冬にかけて悪化するアトピー性皮膚炎であり、ビタミンDを
毎日1000IU投与する群と、プラセボ群に無作為に割り付けられた。

1カ月後、小児の両親に対し小児の皮膚の状態が改善したかどうかを尋ねた
ところ、ビタミンD群では平均29%の症状改善が認められたが、プラセボ群
では16%だった。

「ビタミンDが成人や通年症状のある小児でも有用か調べるには、さらなる
研究が必要だ。しかし、冬に症状のある小児は、ビタミンDを数週間試す
こともできる。ビタミンDの有用性について、両親は小児の主治医と相談
するとよい」と同氏らは助言する。


この結果は「Journal of Allergy and Clinical Immunology」10月号に掲載
された。



http://www.healthdayjapan.com/



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