子供のよだれ

[子供のよだれ]

(あなたの健康百科)


<大抵は小学校入学前後に治る><虫歯や噛み合わせなども原因に>
幼い子どもに、よだれは付き物。
多くは生理的なものだが、中には病気が原因のケースもある。
見逃していると、いじめなどを受け、子どもの精神的発育にも影響しかね
ない。



<子どもは分泌が多い>
よだれというと特別なもののように思いがちだが、よだれは唾液そのもの。
唾液の分泌量が多かったり、逆に、唾液の飲み込みが悪かったりすると、
よだれとして唇から垂れてくる。

東京女子医科大学耳鼻咽喉科の吉原俊雄教授は「3歳から5歳にかけては、
唾液腺が発達して唾液分泌が高まる時期です。生えてくる歯の刺激によっても
よだれが多くなりますが、その後は、脳の働きの発達によって出過ぎない
ようになります」
こうしたよだれは、大抵は小学校入学前後に治る。

しかし、その時期になってもひどいときは、虫歯や歯の噛み合わせ、口内炎、
その他の病気や異常が原因になっている可能性がある。



<心の発達に影響>
「小学校入学時期を迎えても、よだれがひどい場合は、こうした原因を
疑って、まず、最寄りの耳鼻咽喉科を受診すべきです」

虫歯や歯の噛み合わせなどに問題があると診断されたなら、歯科医を紹介して
もらうとよい。

たかがよだれと軽視していると、子どもが学校でいじめに遭いかねない。
また、両親が「だらしない」などとしかったりすると、ストレスになって
子どもの心の発達に悪影響をもたらすこともある。

吉原教授は「体の病気はもちろん、心の負担があっても子どもの健康な発育に
影響しかねません。よだれの場合も、その点を十分に考慮して、適切に対応
すべきです」とアドバイスしている。




http://www.medical-tribune.co.jp/kenkou/200304292.html






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