ウェルニッケ脳症とは

[ウェルニッケ脳症]

(Wikipedia)


ウェルニッケ脳症 とは、ビタミンB1(チアミン)の欠乏によって起こる
脳症のこと。
ビタミンB1の欠乏だけでも発症するが、アルコール多飲者に多くおこるため、
アルコールも複合的に影響しているといわれている。


ウェルニッケ脳症はビタミンB1欠乏症により、部分的眼球運動障害、運動
失調、(記憶障害を伴う)コルサコフ症候群を引き起こす。

眼球運動障害では、外側に目を動かせなくなり、寄り目になってしまうことが
ある。

運動失調では、急激に歩行が不安定になりどこかにつかまりながら歩くように
なる。

意識障害については、特に特徴的な症状はなく、軽い意識障害からこん睡
状態になることもある。

ウェルニッケ脳症がある程度回復してくると、目がゆれて、物が二重に
見えたり、めまいがしたりする。

精神的な症状により、無力や無気力になり、うつになってしまうこともある。


飢餓による栄養障害は現在では非常に少なくなったが、アルコールの多飲や
インスタント食品の偏食による栄養の偏りなどが発症要因になる。


また妊娠悪阻(つわり)で食事ができなくなって長期に点滴治療を受けた
ところ、点滴中にビタミンB1が入っていなかったために発症した例などの、
医原性のものも報告されている。





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