[ジストニア(dystonia)]
(Wikipedia)
ジストニアは中枢神経系の障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる
運動障害の総称。
姿勢異常や、全身あるいは身体の一部が捻れたり硬直、痙攣といった症状が
起きる。
日本神経学会の用語では「ジストニー」と表記される。
現在、特定疾患には認定されていない。
<部位による分類>
日本では1次性ジストニアの多くが局所性ジストニアであり、主なものに
以下が挙げられる。
・眼瞼痙攣
・痙性斜頸
・書痙
・痙攣性発声障害
<病態による分類>
1次性(原発性)ジストニアと2次性(続発性)ジストニアとに大別される。
1次性ジストニアとは、他に原因となる要素が見当たらないもの、2次性
ジストニアは薬剤性によるものや、遺伝性の神経変性疾患といった他に原因と
なる要素のあるものを指す。
心因性ジストニアというものもあるが、2次性には含めない。
<ジストニアの特徴>
(1)常同性
ジストニアによる姿勢異常や運動パターンは患者毎に常に同じであり、
日によって姿勢や痛いところが違う、ということはない。
(2)動作特異性
ある動作をしようとするとジストニアの症状が出る、ということがある。
典型的なものが書痙で、字を書く時だけのみ痙攣が起きる、というもので
ある。
似たものに職業性ジストニアがある。
(3)感覚トリック
特定の感覚的な刺激によって症状が軽快することがある。
例えば、痙性斜頸で頬に手を当てるだけで首の曲がりが一時的に改善
されたり、眼瞼痙攣ではサングラス着用などで光刺激を減らすと症状が
改善される等。
(4)早朝効果
ジストニア患者は起床時に症状が軽い、ということがある。
(5)オーバーフロー現象
ある動作を行う際、その動きに本来不必要な筋が不随意に収縮する現象。
(6)フリップフロップ現象
症状があるきっかけで急に増悪したり軽快する現象。