[パンチドランカー(慢性外傷性脳症)]
(Wikipedia)
パンチドランカーとは頭部への衝撃から生じる脳震盪を起因とする神経変性
疾患及び認知症に似た症状を持つ進行性の脳障害疾患のこと。
また、そのような状態にある人間を指す。
ボクサーに多く見られる疾患であること、最初に見つかった発症者がボクサー
だったことから、慢性ボクサー脳症、外傷性ボクサー脳症、拳闘家痴呆、
慢性ボクシング外傷性脳損傷、パンチドランク症候群などの別称がある。
最近の研究でボクサーだけでなくアメリカンフットボールやアイスホッケー、
プロレスリングなど繰り返し頭部へ衝撃を受けることのあるコンタクト
スポーツのアスリートにも発症することが分かり、慢性外傷性脳症と呼ばれる
のが一般的になっている。
認知症や神経変性疾患とは脳内で実際に起こるメカニズムが違い、頭部(脳)
への衝撃による外傷が発症の起因となるなど異なる疾患であるが、症状が
似ている事に加え、死後に脳を解剖することによってしか最終的な診断が
できないことから、これらの疾患と混同されることが非常に多い。
ボクシングを始めてから平均して15年後ぐらいに発症する選手が多く、
ボクサーの約20%が患っていると言われている。