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症例
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[うつ伏せ寝が原因だったと推定される頚椎椎間板ヘルニア]
40代女性
左側の腕と手のしびれと痛みが出現し、整形外科を受診 X線検査で軽度の頚椎椎間板ヘルニアが認められたが、 ヘルニアは右側であり、症状は左側のため、因果関係不明と言われた 牽引療法や西洋医薬・漢方薬治療により、 痛みやしびれのピークは超えたが、症状は残っていた
歯科健診のため当院受診 3年前と比較して歯列不正が悪化しているため問診をしたところ、 うつ伏せ寝をしていることが判明
うつ伏せ寝時期と頚椎椎間板ヘルニア発症時期が一致し、 因果関係が推定された 元々、時々うつ伏せ寝をしていたが、 頚椎椎間板ヘルニア発症の少し前から、 精神的ストレスのせいか、うつ伏せ寝の回数が急増したという
うつ伏せ寝は、歯並び悪化の最大のリスクであり、 頚椎椎間板ヘルニアの原因である可能性があるため、 うつ伏せ寝をやめるように説明 その他の睡眠姿勢について説明
さらに、血液検査〜栄養解析を実施したところ、 実に様々な栄養素不足が疑われ、重度の栄養障害と推定された うつ病寸前状態と推定された
うつ伏せ寝が急増した原因は、重度の栄養障害も関係していると推測された
栄養療法を開始した
半年後の歯科定期検診時、 左側の腕と手のしびれと痛みはほぼ消退していた 1年後、1年半後の歯科定期検診時も、 左側の腕と手のしびれと痛みは再発していない
(当院症例)
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[受話器を挟む癖が原因であった転位歯]
20代女性
中学時代は歯並びも悪くなく、定期健診に通院していた
しばらくぶりに来院すると歯並びが悪化していた その後も定期健診の度に歯並びが悪化し続けた
横向き寝や頬杖は一時期あったが、 腰痛が悪化し、 通院したカイロプラクティックの先生に改善するように指導されて、 実際も改善した
横向き寝や頬杖を改善してから数年経過しているので、 歯並びが悪化し続ける現象を説明できなかった
さらなる問診の結果、 事務職で受話器を挟む癖が原因であることが判明した
その後、実施した血液検査〜栄養解析により、 様々な栄養障害(栄養素不足)がみつかった 態癖(生活悪習癖)による顎骨や歯並びの悪化スピードは 栄養障害を伴うと速くなる傾向にある
(当院症例)
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[床拡大装置が有効であった症例]
・女児、拡大床装着:8歳、終了9歳、装着期間:6か月
・女児、拡大床装着:8歳、終了9歳、装着期間:7か月
・女児、拡大床装着:9歳、終了10歳、装着期間:8か月
・男児、拡大床装着:9歳、終了10歳、装着期間:10か月
(当院症例)
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[床拡大装置が無効であった症例]
女児
拡大床装着時7歳
装着時間が極端に短い、 拡大ネジを指示通りに回さないために、 床拡大装置としての機能が全く発揮されなかった
途中からネジの回転を術者に移行したが、 それも失敗した 通院間隔があまりに長く、 子どもの顎の成長に拡大ネジの回転が追いつかなかった
治療の付添いが父親→祖母→母親と替わり、 家庭での矯正装置の管理監督者が不在であることが、 後から判明した
(当院症例)
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[咬合低位に伴う歯牙異常感と嘔吐反射]
40代女性
左右上顎大臼歯が失活歯(神経が無い歯)なのに響く、しみる
<口腔内外の問題点> 下顎前歯部叢生&歯軸傾斜 上下口唇過緊張 嘔吐反射 骨隆起 歯牙の違和感を繰り返し訴え、上顎左右臼歯に集中 冠の脱離を繰り返す X線にて下顎頭(顎関節)に高度な吸収が認められる レジンアレルギー
<全身疾患> 自律神経失調症 しばしば風邪をひく 疲労感が極めて強く、多くの動作にため息が伴う 左右両側慢性副鼻腔炎が治っては再発する 失神の既往があり大学病院に検査入院するも原因不明
<考察> 子どもの頃からの うつ伏せ寝や歯列接触癖をはじめとする様々な生活悪習癖(態癖)によって 咬合高径が徐々に低くなっていったのが根本原因と考えられ その対策治療が必要
また、重度の栄養障害(栄養素不足)が疑われ その対策治療が必要
(当院症例)
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