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日常診療の中に潜む片頭痛  


朝日新聞  2010年9月28日)(町医者だから言いたい! 長尾和宏先生



日本人の4人に1人は頭痛持ちと言われています。
連日、何人かの頭痛患者さんが受診されます。
頭痛は、日常診療で遭遇することの最も多い症状です。
命に関わるものからそうでないものまで、様々です。

教科書的には、肩こりに由来する筋緊張性頭痛が結構多いようです。
しかし、多くの「片頭痛」が見逃がされている可能性が、指摘されています。


片頭痛の患者さんは、頭ではなく「眼が痛い」と訴えることがあります。
これは、異痛症と言って三又神経の興奮症状であると説明されています。
そのような患者さんは、帯状疱疹ウイルス抗体価が上昇していて、ヘルペスウイルス(HSV)との
関連が注目されています。
「眼鏡の縁が肌に当たって痛い」とか、「コンタクトレンズがコロコロする」とも言われるひとも
います。


異様な肩こり」と聞いて、筋緊張性頭痛と誤診せぬよう注意を要します。
片頭痛の患者さんは、痛いほうの頭を上にします。
また、男性ならネクタイを緩め、女性ならブラウスのボタンをはずして私の前に現れます。
大雑把に言うと、若い女性の頭痛には、片頭痛が多く、40歳以上の女性の頭痛には、薬物乱用
(鎮痛剤の飲みすぎ)が、多いと思います。


「若いころ、私は頭痛で吐いたことがあります」と言われると、「この人は元・片頭痛患者
なのかな?」と疑います。
耳鳴りや目まいを訴えると、やはり「片頭痛だ!」と確信します。


頭痛に薬物(痛みどめ)を多量に使うと、頭痛の本質がマスクされます。
片頭痛をごまかしていくと、やがて中年になり「耳鳴りや目まい」となります。
ちなみにこれは「頭鳴」と呼ぶそうです。


脳波では、後頭葉から側頭葉の過敏性の所見が見られます。
バロプリ酸(デパケン)ないし三環系抗うつ薬プラス、そしてトリプタン製剤(レルパックス等)が
有効と言われています。


三又神経痛のあと1年以内に、脳梗塞を発症するリスクが高い」という、衝撃的な論文が
台湾から出ました。
これは三又神経内でHZVが暴れるからでしょうか?


とにかく、片頭痛を早期に診断して早期にトリプタン製剤(レルパックス等)を服用することが
大切です。
神経の炎症、脳の興奮をいち早くおさめることです。



先日、ゴフルの素振りを1回してから激しい頭痛が続くと訴える若い女性が入って来られました。
この方は、直感した通り・・・「低髄液圧症候群」でした。


「ちょっと頭痛が・・・」と言って元気に入ってきた方が、CTを撮ると、クモ膜下出血だったことも
ありました。


別に、少し熱があった方は、入院させると「髄膜炎」と判明しました。



町医者といえども、頭痛の診断はたいへん重要です。
手を抜けません。
頭痛診療は、本当に奥が深くて興味深いのです。


https://aspara.asahi.com/blog/machiisya/entry/LhnnWISMGE





 

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