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[ED患者の80%以上が喫煙者である]
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[勃起不全(ED)]
(Wikipedia)
勃起不全(Erectile Dysfunction)は、「勃起機能障害」、「勃起障害」ともよばれる、
男性の性機能障害(SD)の一種であり、陰茎の勃起の発現あるいは維持のできないために
満足に性交の行えない状態をいう。
「インポテンツ」(独:Impotenz)とも呼ばれるが、直訳すると「性的不能」となり
人格否定の響きがあり、「ED」と呼ばれるようになってきている。
東洋医学では陽萎(ようい)と呼ばれ、鍼などによる治療がなされる。
しばしばEDは性機能障害(SD)と同一視されるが、SDは「性欲、勃起、性交、射精、
オーガズムの1つでも欠けるか不十分なもの」と定義されており、EDはSDの1つに過ぎない。
EDに悩む人は先進国において男性人口の1割を占めるといわれ、加齢に伴い増加傾向にあり、
日本では40~50代男性の半数がEDに悩んでいるという報告もある。
とりわけ、喫煙に伴う障害や糖尿病、高血圧症などの及ぼす影響は深刻である。
「喫煙、糖尿病、高血圧症」はそのまま、EDを招く3大要因でもある。
ED患者の80%以上が喫煙者である。
ニコチンには血管を収縮させる強力な作用があり、健全な勃起にとっては大敵。
陰茎は血管でできていると言ってもよいくらい複雑な血管網で構築されているため、
その陰茎海綿体を貫く動脈に流入する血液が満たされることによって勃起は起こる事が、
ニコチンにより阻害される。
また、ED治療薬の効果がタバコで落ちる場合もある。
他には糖尿病、うつ病、高血圧の治療薬が原因になることもある。
ただしそれらの疾病も、タバコによって発病リスクを高めるものである。
先進国に多いことからも判るように、機能性EDの多くは、精神病やストレスなどの心因性で、
交感神経の緊張により血管が収縮し、海綿体への血液流入が遮断されることによると考えられる。
EDの程度は軽症(たまに勃起できない)、中等度(勃起が充分でなく、時々性交ができない)、
完全型(勃起しないため常に性交できない)に分かれる。
なお、人間以外の動物でも繁殖用の犬や馬などで稀に同様の症状が確認される。
<治療>
現在日本では、検査・治療薬ともに健康保険適用されていない自費診療である。
そのため、医療機関により金額は大きく異なる。
一時的に勃起を維持させる効能のある薬品としては、下記のものが知られている。
いずれも厚生労働省の承認を取得した処方薬で、薬価基準未収載。
・クエン酸シルデナフィル:バイアグラ:1999年発売:ファイザー
・ヒドロキシホモシルデナフィル:レビトラ錠:2004年発売:バイエル薬品
・タダラフィル:シアリス:2007年発売:イーライリリー・日本新薬
用量では、バイアグラ100mg(本邦未発売)=レビトラ20mg(高齢者不可)=シアリス20mg
と言われている。