YOKOYAMA DENTAL OFFICE |
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[顔面神経]
顔面神経には3つの働きをする神経束が存在します。
(1)表情筋を動かす神経繊維
(2)涙腺と、3大唾液腺のうちの顎下腺と舌下腺とを支配する神経繊維
副交感神経系神経で、リラックスしている時にサラサラした唾液を多めに分泌します。
3大唾液腺のうちの耳下腺は舌咽神経の支配です。
酸っぱい物を見た時に耳の前下方が痛くなるのは耳下腺です。
酸っぱい物と言えば舌咽神経です。
酸っぱい物を飲食すると激痛が走る「舌咽神経痛」がありますが、極めて稀な疾患です。
(3)舌の前方2/3の味覚を感じる神経線維
[図の出典引用]からだの地図帳(講談社)
健康の地図帳 (講談社)
病気の地図帳 (講談社)
感覚の地図帳 (講談社)
脳の地図帳 (講談社)
[顔面神経痛?]
「三叉神経痛」とは、顔面の知覚神経である三叉神経に起こる神経痛です。
三叉神経痛のことを「顔面神経痛」と言って混同することがありますが、顔面神経には
痛みを感じる知覚神経がほとんど無いため、顔面神経痛という疾患はありません。
顔面神経は顔面における
・運動神経
・唾液分泌副交感神経
・味覚神経
を担当します。
三叉神経は名前の通り3つの枝に分かれ、顔面のほとんどの知覚を担当します。
歯科治療で麻酔をするのは、この三叉神経です。
三叉神経の第1枝と第2枝は知覚神経のみ存在します。
下顎の知覚を担当する第3枝のみ知覚神経と運動神経との混合神経です。
咀嚼に関与する筋肉の多くを、この三叉神経の第3枝が担当します。
(横山歯科医院)