YOKOYAMA DENTAL OFFICE
口腔機能サポートと噛み合わせ治療で歯科予防  横山歯科医院
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歯並びチェック・相談 <ムーシールド>(2)

【 ニックネーム(本名でも構いません) 】:haju
【 年 齢 】:4 歳     【 年 齢 】:2 歳
【 地 域 】:関東
【 前歯の噛み合わせ 】:上の前歯の方が下の前歯より内側にある(受け口)
【 奥歯の噛み合わせ 】:上の奥歯が下の奥歯の外側にある(左右とも)
【 歯の隙間・歯並び・歯数 】:全体的にかなりのすきっ歯である
【 小帯・軟組織(粘膜) 】:舌小帯異常と言われた
【 指しゃぶり・おしゃぶり・舌癖 】:指しゃぶりがある

【 ご相談 】:
はじめまして。
4歳と2歳の2人の子供が歯科検診で反対咬合を指摘されました。

(上の噛み合わせ、歯並びは4歳の子のものです)
(下の子は指しゃぶりはなく、歯の隙間はあまりありません)

私が、反対咬合であったため、高校生のころに矯正をしています。
子供たちも自然に治る可能性は低いと思い、小児の矯正について調べていたところ、
ムーシールドのことを知りました。

遺伝性のものだと、ムーシールドだけで治すことは難しいのでしょうか?
その後のことを考えると、ムーシールドで不十分でもやっておいたほうが良いものなので
しょうか?

実際、ムーシールドを利用されているお子さんは、どのくらいの確率で咬合が治って
いらっしゃいますか。

4歳の上の子は説明すれば、話を理解できるようになってきているので治療できるかなと
思っています。
ムーシールドのことを知ったばかりで、やったほうが良いかどうかが分からず、
ご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。

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FQA002

[説明]
こんにちは、
横山歯科医院・横山です。

家族性の反対咬合には、
  (1)骨格的に遺伝する反対咬合
  (2)筋肉、特に口輪筋や舌筋の付着位置や使い方が遺伝する反対咬合
とがあり、(2)の方がやや多いのです。
 

(2)の場合、「ムーシールド」で改善する可能性が高いと言えます。

(1)の場合は、最終的には「外科的治療」を視野に入れなければなりませんが、
それでも「ムーシールド」治療を行った方が良いと思います。
「ムーシールド」治療によって「上顎劣成長」が改善されていれば、将来下顎骨の
手術だけで済む可能性が高くなります。
上顎骨の手術の方が難しく、鼻の形が変わってしまう等の副作用が出ることもあります
ので、下顎骨の手術だけで済むならば大きなメリットとなります。

上顎劣成長とは、顔を横から見た時に凹んだ顔貌のことです。
逆に上顎が充分に成長したのが「中高の顔貌」で、タレントの小池栄子さんみたいな
顔貌です。
小池さんは「新幹線顔(0系〜200系新幹線)」とあだ名されたそうですが、
日本人の多くが多かれ少なかれ上顎劣成長傾向ですので、同級生のヒガミが
あだ名に結びついたのでしょう。


欧米人の場合、中高の顔貌に加えて「オトガイ」(下顎の先端)が発達しているため、
新幹線顔が目立たないのです。

(2)の場合、問題の70〜80%は上顎劣成長であり、下顎前突は20〜30%でしか
ありません。
しかし、上顎劣成長を招く理由も下顎前突を招く理由も、
  ・上口唇の力が強過ぎる
  ・低位舌
です。



骨の出来方には2通りあります。
膜性骨化」と「軟骨性骨化」とにわかれます。

頭蓋・顔面の多くの骨は
膜性骨化」で、もちろん遺伝の影響も受けますが、
筋肉の影響も受けます。
筋肉の
付き方や強さ・使い方によって、骨の形態が微妙に変化します。
(2)の場合、筋肉の影響によって膜性骨化」部分が劣成長したり過成長して
反対咬合になります。

下図のように、歯列は、口唇や頬の筋肉が外から押す力と、舌筋が内側から押す力との
バランス上に並びます。

このバランスが崩れると上顎前突になったり反対咬合になったりします。
筋肉の付き方や強さ・使い方は遺伝するので、(2)のケースも家族性に発症しますが、
「ムーシールド」やその他の「
機能的矯正装置」で筋肉の強さ・使い方は改善可能
ですので、反対咬合も改善する可能性が高いのです。


一方、「下顎頭」周辺は「軟骨性骨化」ですので、遺伝のみの影響で成長します。
下顎頭周辺の成長は、矯正治療ではコントロールできません。
「チンキャップ」等を勧める先生がいだにいますが、下顎頭周辺の成長はコントロール
できないことを知らない人が、
(1)の場合は、「軟骨性骨化」部分の過成長が主な原因ですが、
膜性骨化」部分の
問題も合併しています。
膜性骨化」部分の問題を「ムーシールド」で改善しておけば、将来の外科手術が
簡単になるかもしれない、という理屈がこれです。


(1)と(2)との見分け方は、お母さんの術前状態が、下顎の歯が前に出ていたが、
上下の歯列が接触していたかどうかです。
上下の歯列が完全に離れる程の反対咬合の場合は、(1)の遺伝性です。
但し、上下の歯列が接触している程度の反対咬合であっても(2)とは限らず、
(1)の場合もあります。




(2)の場合、「ムーシールド」を使用して2年で80%が改善します。
永久歯の上顎前歯が外側から生えてくるか、外側に位置するように移動します。
残り20%の半分、すなわち10%は3〜4年の使用で改善します。

反対咬合以外に問題がなければ「ムーシールド」だけで治療することもありますが、
「叢生(凸凹)」や「交叉咬合」「開咬」を合併していることが多いので、
それはそれで別の治療が必要となります。

ご参考になれば幸いです。


(横山歯科医院)


 

<関連項目>

 歯並びチェック・相談 <ムーシールド>(1)」

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