YOKOYAMA DENTAL OFFICE |
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[歯並びチェック・相談<出っ歯&開咬>]
【 ニックネーム 】:かのん
【 年 齢 】:7 歳 【 月齢(何か月) 】:10ヶ月
【 性 別 】:女性
【 地 域 】:関東
【 住 所 】:東京都
【 前歯の噛み合わせ 】:
上の前歯の方が下の前歯より外側にある
上の前歯が飛び出している(出っ歯)
上下の前歯が噛み合わない(開咬)
【 奥歯の噛み合わせ 】:その他
【 歯の隙間・歯並び・歯数 】:その他
【 小帯・軟組織(粘膜) 】:特に問題はないと思う
【 指しゃぶり・おしゃぶり・舌癖 】:特に問題はないと思う
【 ご相談 】:
小学校の歯科検診であごが小さいので、永久歯が入りきらないかもしれないと言われました。
実際、上の前歯は下の前歯より前に出ています。
矯正するとしたらどんな治療法で、金額的にはどの程度かかるのでしょうか。
[説明]
こんにちは、横山歯科医院・横山です。
今の子どもの多くは永久歯が入りきらない傾向にありますが、学校の検診で指摘されたので
あれば、中等度以上の「不正咬合」があるのだと思います。
中等度以上の場合、小学校時代に行う「早期治療=I 期治療」と中学生以降に行う
「II期治療」とが必要になると思います。
「早期治療=I 期治療の目的」は不正咬合を最小限に抑えるとともに、本来の顎の成長を助け
正しい顔貌の発達を図ることにあります。
一方、II期治療の目的は歯列不正の改善です。
もちろん、早期治療=I 期治療が効果的であれば、II期治療が必要ないこともあります。
早期治療=I 期治療の現在のオーソドックスな治療は、上顎が「ハイラックス」、
下顎が「バイヘリックス」です。
但し、上顎「ハイラックス」は犬歯付近に金属のバンドを巻かなければなりませんので、
審美的に抵抗がある場合には、「床拡大装置」を選択します。
「ハイラックス」も「バイヘリックス」も固定式装置ですので、固定式装置に抵抗が
ある場合にも「床拡大装置」を選択します。
「機能的矯正装置」である「ビムラー」という選択肢もあります。
これらの装置による治療と並行して、「MFT口腔筋機能療法」を行う必要があります。
そもそも歯列は、外側からの力と内側からの力とのバランス上に並びます。
前歯であれば、口唇の力と舌の力とのバランスが取れた所に並びます。
奥歯であれば、頬筋の力と舌の力とのバランスが取れた所に並びます。
「不正咬合」はこのバランスの悪さが原因ですので、力のバランスの改善が必要と
なります。
顔貌に大きな問題がなくて歯列不正だけの問題であれば、「早期治療=I 期治療」を
行わずに「II期治療」から開始する方法もあります。
5歳で取り外し式矯正装置を管理できる子もいます。
親が言わなくても装置を入れて、朝になれば自分で装置を洗える5歳児もいます。
10歳を越えても、親が毎日数回指摘しないとサボる子もいます。
「床拡大装置」は保護者にネジを回してもらうのですが、ネジを回すのを忘れた
ばかりか、定期的調整にも来なかったために、顎の成長をサポートするはずの
矯正装置が、顎の成長をブロックしてしまい、「不正咬合」が悪化したケースも
あります。
「MFT口腔筋機能療法」は親が指導監督者にならなければならないので、さらに大変
です。
どんどん次のステップへ進む親子もいれば、ステップ(1)で挫折してしまう親子も
います。
治療途中で引っ越ししても片道3時間かけて通院する親子もいれば、5分の距離でも
続かない親子もいます。
「早期治療=I 期治療」は、保護者にも相当なエネルギーを要求します。
そこまでのエネルギーがなければ、お子さん本人に自覚が出るのを待って、
「II期治療」から開始する方がベターだと思います。
中学生になれば、本人だけで通院可能になるでしょうから、本人のモチベーション
だけで済みます。
または、小学校高学年から「早期治療=I 期治療」を開始する方がベターだと思います。
でないと、長年矯正装置を入れていたつもり、あくまでつもりだけれど、治らない
ことになり、矯正治療自体が嫌いになってしまうからです。
歯列不正があると、学校の検診では毎年チェック項目になってしまいますが、
「経過観察中」との診断書をもらえれば、問題ありません。
逆に「早期治療=I 期治療」が必要な症例は「早期矯正に関するドイツ矯正学会の見解」に
記載されているようなケースです。
ご参考になれば幸いです。
(横山歯科医院)