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[三叉神経痛・・・ガンマナイフ手術]「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」テーマ:「本当は怖い歯痛〜闇にこだまする悲鳴〜」I・Fさん(女性)/72歳(現在) 無職5月のある朝、顔を洗おうとした時、虫歯のような痛みが左頬に走ったI・Fさん。その後、食事などの度に左頬の激痛に襲われるようになった彼女は、病院で検査を受けたところ、ある神経の病と診断されました。やがて笑顔を作ったり、冷たい風に当たったりするだけで激痛が走るようになり、こんなに苦しいなら死んだ方がましとまで思いつめたI・Fさん。しかし、ある名医との出会いが彼女の運命を変えていきます。<症状>(1)歯の痛み (2)食事をする左頬に激痛(3)笑顔を作ると激痛(4)冷たい風が当たると激痛<病名>三叉神経痛(さんさしんけいつう)⇒ガンマナイフ手術により回復<三叉神経痛の新しい治療「ガンマナイフ手術」とは?>「三叉神経痛」とは、頭部の脳神経の1つである三叉神経に、何らかの原因で異常な刺激が伝わり、数秒から数分間に渡り耐え難い痛みを引き起こす病。現在、日本人の2万人に1人、推定6,000人がこの病を患っていると考えられています。I・Fさんの三叉神経に異常な刺激が伝わるようになった原因は、三叉神経の周囲を走る血管にありました。加齢などが原因で動脈硬化が進行すると、血流が変化し血管がクネクネと蛇行。長い年月の末に、本来触れる位置にない三叉神経を圧迫してしまうことが。すると神経が極端に過敏な状態になり、顔に伝わるわずかな感覚が増幅され、異常な痛みと感じられるのです。I・Fさんの場合、歯に近い部分からの信号を受ける三叉神経に異常が発生。そのため、痛みを虫歯によるものと勘違いしてしまいました。実際この病は虫歯と勘違いされることが多く、中にはあまりの痛みから、悪くもない健康な歯を自ら頼んで歯医者さんに抜いてもらう人もいるのです。ようやく痛みの原因がわかったI・Fさん。しかし投薬治療には、じんましんや強烈なめまいなどの副作用が。開頭手術によって血管を神経から遠ざければ痛みはなくなりますが、手術には全身麻酔が必要で、I・Fさんのような高齢者には身体の負担が大きすぎて危険でした。副作用の少ない薬は、2週間も経つ頃には効かなくなり、やがて笑顔を作ろうとしたり、冷たい風が頬に当たったりしただけでも激痛が走るようになったI・Fさん。しかし2007年12月、担当医から紹介された病院で一人の医師と出会ったことが彼女の運命を変えます。その医師こそ、東京女子医科大学脳神経外科講師、林基弘先生。三叉神経痛の新しい治療法によって、これまで400人以上の患者を救ってきた名医です。彼の用いる三叉神経痛治療の秘密兵器こそ、ガンマナイフ。「ガンマナイフ」とは、放射線の一種であるガンマ線を用いて、外科手術ではなく脳腫瘍などの病気を治す放射線治療。201本の目には見えないガンマ線を病巣に集中照射。ほかの脳細胞などにダメージを与えることなく、腫瘍だけを壊死させるという画期的な治療法です。まさに「神の見えざる手」。林先生は、このガンマナイフを三叉神経痛の治療に利用しようというのです。その方法とは、微弱なガンマ線を三叉神経に照射することで、三叉神経の性質そのものを変えてしまおうというもの。すると正常な感覚はそのままで、痛みだけがとれるというのです。そのためには直径わずか3ミリという三叉神経の中心にピンポイントで照射することが必要不可欠。しかも、すぐ側には自律神経を司る脳幹があり、ここに少しでもガンマ線が当たると、痺れや麻痺など重い後遺症が残る危険性があります。つまりガンマナイフとは、0.1ミリ単位の照射位置の調整が要求される極めて精密な治療法。林先生はCTとMRIを併用することで正確な照射位置を決定し、通常80%と言われるガンマナイフ治療の成功率を98%にまで引き上げているのです。2007年12月29日午前11時、I・Fさんの治療が始まりました。林先生はまず頭に局所麻酔を行い、チタン製のフレームをしっかりと固定。撮影したCTとMRIの画像を元に、照射位置を決めていきます。やがて、I・Fさんの患部の状態が3D画像として浮かび上がり、三叉神経が2本の血管によって挟まれるように圧迫されていることが判明しました。林先生は、CTとMRIの画像に映った骨のズレを修正していきます。作業開始から30分、ついに照射位置が決定しました。あとは、ガンマナイフの照射を受けるI・Fさんを見守るのみ。そして50分後、ガンマナイフ照射は終了。1ヵ月後、診察にやってきたI・Fさんは、激痛から解き放たれ、本来の明るさを取り戻していました。
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