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[特発性側湾症とは機能不全性側湾症・・・・・だと思う]
<側湾症のほとんどが同じ側に曲がる不思議> 側湾症は女子に多く、体型的にはほっそりした華奢な体の子が多い傾向にあります。 約80%が女子だとされています。
原因の解っているものもありますが、原因不明の「特発性側湾症」の方が多いのです。
この「特発性側湾症」のほとんどが、背中からみた場合に、「S字」、または「逆くの字」に 曲がるのです。
<動物の心臓の話> 四つ足哺乳類の代表としてイヌの心臓をみてみましょう。 心房(血液が戻る方)が前側=頭側にあり、心室(血液を送り出す方)が尾側に位置 しています。 イヌの場合、走れば走るほど、その加速力によって血液は心房から心室方向へ送られ、 心臓のポンプ作用を補助します。 イヌの心臓の正面(図説でよく目にする側)は、背骨側を向いていることが重要です。
<ヒトの心臓の話> ヒトの心臓は右側(右心房と右心室)がやや腹側を向いた斜めに位置しています。 心房が上側=頭側&背中側にあり、心室が足側&腹側に位置しています。 ヒトの場合、走れば走るほど、その加速力によって、血液は心室から心房へ逆流する方向に 力が作用し、心臓のポンプ作用を邪魔するのです。 ヒトは走るのに向いていない構造で、歩くことで上下のリズムを刻むのに向いた構造 なのです。 ヒトの心臓の正面(図説でよく目にする側)は、腹側を向いていることが重要です。
<イヌは胸板が厚く、ヒトは肩幅が広い> イヌは肩幅より胸板方向が大きい肋骨を持っています。 四つ足動物ですから、前脚は腹側を向いてついています。
一方ヒトは、胸板よりも肩幅方向に大きい幅広の肋骨を持っています。 (欧米人など立方体に近い人もいますが) 腕は体の横から出ています。
<ヒトの心臓は90度右を向いている> 胸板が厚い肋骨から薄い肋骨へ進化する過程で、ヒトの心臓は90〜135度程度右を向いて 収納させたのです。
イメージが湧きにくいですが、箱を4つ組み合わせて心臓の模型を作り、イヌとヒトとの 心臓位置を確認してみてください。 四つん這いで心臓の正面が背骨側に向いている状態から立ち上がり、正面が腹側へ向くよう 箱を動かしてください。
進化の過程で無理やり90〜135度程度右を向かせたヒトの心臓は、油断すれば、 或いはチャンスがあれば「定位置=イヌの心臓の位置」に戻ろうとするのだろう・・・・・ と思います。
元に戻る、すなわち心臓の周辺が左方向に90〜135度回転するイメージで体を動かして みてください。 この時に、首と腰は動かさないイメージが重要です。 どうでしょうか。 背中からみた場合に、「S字」、または「逆くの字」に曲がるのは自然の道理でしょう。
<側湾症発症メカニズム> 筋力の弱い女子が、 ・同じ側に膝を崩して座る ・同じ側に脚を組む ・左方向回転する向きで字を書く(右側を前に押し出し左側を引く姿勢) ・同じ肩に荷物をかける ・同じ側を下にして横向き寝 などの悪習癖があれば、心臓の周辺が左方向に戻ろうとして、側湾症を発症するのでしょう。
<歯科との関係> 「交叉咬合」の子どもに側湾症予備軍がみられます。 側湾症患者さんの中にも「交叉咬合」がみられます。 上記側湾症発症メカニズムの要因は、交叉咬合の原因でもあります。 同時に発症しても不思議ではありません。
また、先に交叉咬合を発症して、交叉咬合の影響で側湾症を発症する可能性もあります。 噛み合わせ=咬合は、口の周囲の筋肉だけを使っている印象だと思いますが、 実は上半身の筋肉のほとんどが関係しています。 下顎は頭の骨にくっついていない宙づりの構造をしています。 その宙づりの構造物を開閉させて物を噛むのですから、上顎=頭部を支える筋肉も、 下顎骨をサポートする筋肉もしっかりしている必要があります。 もし、上顎=頭部を支える筋肉しっかりしていなければ、下顎骨を下げて開口するつもりが、 上顎骨を上げて開口することになってしまうのです。 咀嚼の度に頭が上下して、眩暈を起こすことでしょう。
交叉咬合に代表されるような咀嚼筋の左右バランスが悪い噛み合わせの場合、 それを支える首や胸の筋肉の左右バランスが悪くなり、 心臓の周辺が左方向に戻ろうとするのを防止できなくなることもあるでしょう。
<予防と再発予防> 既に発症してしまったならば、専門家の門を叩くしかありません。
予防や再発予防には、側湾症発症メカニズムの悪習癖を除去することが重要です。 ・同じ側に膝を崩して座らない もし膝を崩して座る時は左右同じ割合にするか、若干逆側を多くする ・同じ側に脚を組まない もしどうしても脚を組む時には左右同じ割合にするか、若干逆側を多くする ・左方向回転する向きで字を書かない 正面を向いて字を書く ・同じ肩に荷物をかけない 荷物を肩にかける場合は、左右同じ割合にするか、若干逆側を多くする ・同じ側を下にして横向き寝をしない 左右同じ割合にするか、若干逆側を多くする
その他に、 ・腹筋背筋を、症状が悪化しないように注意しながら鍛える ・利き腕でない逆の手をなるべく使う 箸が使えるようになればベストであるが、 鍵の使用やドアの開閉、携帯電話操作から練習する ・左右均等に噛んでいなければ、歯科で咬合をチェックしてもらう
<患者数は増えることはあっても減ることはない> ・噛み合わせが年々悪くなっている ・栄養失調 カロリーは足りているがバランスが悪い 低年齢からのダイエットブーム ・外で駆け回って遊べる環境が減少している これらの理由によって、患者数は増えることはあっても減ることはないだろうと思います。
(横山歯科医院)
*図はインターネット上から引用しました
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