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[顎が小さくなって脳が巨大化し、サルがヒトになった!?]サルのあごが小さくなったことが、ヒトへの進化と脳の巨大化を生み出した原動力であるという仮説が提唱されている。2004年、ペンシルベニア大医学部のハンセル・ステッドマンのグループは、雑誌「ネイチャー」の論文でこう主張する。あごの筋肉をつくる遺伝子の」1個に変異が起こり、働かなくなったことが、すべての違いを生み出し、サルから現代人へと進化した子孫たちの脳を、巨大化させることにつながった・・・・・と。彼らが目をつけたのが、筋肉組織を構成するミオシンというタンパク質を指定する遺伝子だ。そしてたどり着いたのが、MYH16というミオシン遺伝子である。この遺伝子に小さな変異が起こると、噛むときに使う顎の筋肉の生産が抑えられる。だが、このミオシン遺伝子は、強いあごの筋肉が発達しているチンパンジーやマカクなどの他の霊長類ではまだ使用されている。塩基配列の解析から、世界の現代人はミオシン遺伝子が不活性化されていることが判明した。しかもこの不活性化が起こったのは、ちょうど猿人から原人へと進化する直前の約240万年前であることも確認された。ミオシン遺伝子がはたらかなくなったことで、突き出したあごと小さな頭が特徴の猿人が、とても小さなあごと大きな頭と現代人とほぼ等しい体格を持った原人へと進化したのである。あごが小さくなったことで、噛むための筋肉が減少した。これによって、それまではたらいでいた脳の巨大化へのブレーキがはずれたのである。あまりにも丈夫なあごの筋肉が減ったおかげで、頭蓋骨が新しい形に変わり、脳が成長するのに必要な空間ができたのだ。1個の遺伝子に起こった小さな変異が、巨大な変化をもたらすことの証明である。[出典]遺伝子と病気のしくみ
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