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[ドライアイ:眼にとっては遠い所を見る方が楽な状態] (25歳〜30歳)〜ドライアイ「目薬生活」を救ってくれたのはとあるメガネ店〜私は、勤務医時期(バブル時代)にドライアイで悩んでいた。ドライアイという言葉が、少しずつ聞かれるようになった頃である。予備も含めて目薬を10個以上用意し、 ・自宅の居間 ・自宅の寝室 ・職場 ・車の中 ・実家 ・バッグの中と、少なくとも6個は使用していた。1日に20回〜40回目薬をさす生活が数年続いた。もちろん眼科にも行った。何軒も行ったが、結局原因もわからず、「ドライアイ」との診断もつかなかった。ドライアイの走りだったので仕方ない部分もあるが。この「目薬生活」を救ってくれたのは、宇都宮青年会議所で同期入会のメガネ店主だった。「そんな強い度のメガネをかけていたら当たり前だよ。そんな強い度のメガネが本当に必要なのは、車の運転の時くらいでしょう。特に、横山さんみたいに手元の細かい仕事で、度の強いメガネなんか必要ないでしょう。」そこで、勧められたのが、「半分の度のメガネ」である。乱視矯正も、手元を見るなら必要ないとのことでカット。そのメガネを使用し始めて2日で効果が現れ、1週間でほぼ「目薬生活」から脱却できた。今では目薬は常備していない。<視力の生理学>基本は、眼にとっては ・遠い所を見る方が楽な状態 ・近くをを見る方がつらい状態ということである。特に、集中している時、すなわち交感神経優位な時には、アフリカのサバンナで遠くの獲物を探している状況が、眼にとって楽な状態である。近くを見る時は毛様体という筋肉が水晶体というレンズの厚みを増しピントを合わせる必要がある。つまり、視力1.2だとか1.5を見えるように度の強いメガネを作り、本を読んだりパソコンをしたり、手元作業をするということは眼をいじめているようなものである。私は、「半分の度のメガネ」に出会うまで近視が進み続けた。体の成長に伴い眼球も成長するので、誰でも近視化傾向に進む。 ・子どもの時に遠視が強かった者は正視になる ・子どもの時に遠視が弱かった者は弱い近視になる ・子どもの時に遠視が無かった者は強い近視になる成長が止まれば、理論上近視化傾向は止まるはずである。しかし、多くの眼科や多くのメガネ店の勧めに従って、黒板の小さな字を読むために、あるいは運転の時のためだけに、常に視力1.2〜1.5が出るようなメガネを作り直したために30歳過ぎまで近視が進んだのである。「半分の度のメガネ」に出会ったおかげで、ようやく近視化傾向も止まった。今の私は、年齢が年齢だけに老眼が始まっている。でも、「半分の度のメガネ」のおかげで、日常生活に支障はない。「第4根管」(細い根管:根管治療)もルーペ無しで見える。今、ルーペを使用して「みかけだけ精密治療」や大げさな顕微鏡を使った「みせかけだけ精密治療」が大ブームである。しかし、より高倍率にするとピントが合う範囲が狭くなる。一眼レフカメラをやられる人はピンとくるであろう。サンニッパーを絞り開放で使うようなものである。術者も動いてはいけないし、患者さんも微動だにしてはいけない。全身麻酔で患者さんが微動だにしない医科系外科手術だから可能なのであって、患者さんが唾液を嚥下するたびに大きく動く口腔領域ではあまり現実的ではない。ルーペを使っている先生は皆、重度の肩凝りでさらに腰痛持ちである。スタディーグループで「トリガーポイント」の実習を行ったことがあった。首の凝りや肩凝り、腰痛が原因で口腔に痛みを感じることがある。原因部位に麻酔注射をすると、数か月痛みが治まるのである。被験者を募集したところ、実習に参加したメンバー30人のうち、28人が立候補した。術者側に回ったのは2人だけだった。会長と私とである。2人の共通点は、ルーペを使っていないことだった。セミナー会場周辺を歩いていても、マッサージの看板を見つけるとチェックせずにはいられないメンバーが少なくない。泊まりがけでセミナーに参加すれば、ホテルにチェックインすると同時にマッサージ予約の電話をする。1晩に3回も頼むメンバーもいる。自宅にも職場(クリニック)にもマッサージチェアを置かないと生活できないメンバーもいる。最近は「眼精疲労にご注意」などの新聞記事をしばしば見かける。「VDT症候群」という名前も浸透してきている。これらに伴う緊張性頭痛だったり、頚部痛であったり、肩凝りであったりの多くは、眼の誤った使い方にあると思う。まずは、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本を守り、根本原因を除去しないと、その先に他の原因がある場合、例えば正常眼圧緑内障等を発見できない恐れがある。疲労研究の第一人者、大阪市立大学の梶本修身先生も指摘している。脳の疲労の多くは情報過多で処理能力オーバーである。情報過多の主原因は視覚である。時々眼を閉じて視覚情報量を減らすと、脳が休まる。しかし、それ以前に、疲労しない眼の使い方が重要であると力説されている。すなわち、「遠い所を見る方が楽な状態」という基本的考え方が重要であると。この内容は衛生士学校の講義でも説明している。衛生士も眼精疲労で苦労したり、近視化が止まらなかったりするからである。ここまで説明してきて、「それじゃあ、正視の場合どうすればいいんですか?」と必ず質問される。考えてみて欲しい・・・・・ 強度の近視:度の強いメガネ(凹レンズ)→度の弱いメガネ 軽度の近視:度の弱いメガネ(凹レンズ)→メガネ無し 正視 ;メガネ無し→度の弱いメガネ(凸レンズ)すなわち、度の弱い遠視用のメガネ=老眼鏡を使用すべきなのだ。遠視と老視とどちらも凸レンズを使うことが多いが、全く別の状態である。老視(老眼)はピントの合う幅が狭くなった状態である。「遠い所を見る方が楽な状態」が基本なのだから、楽な位置よりでピントの合う幅が狭くなってくるのである。だから、遠くは見えるけれど、手元がよく見えないのである。また、正視だと思っている人の中には、遠視の人も混じっているので要注意である。裸眼で1.5見えたからと言って正視とは限らないのである。近視は否定されるが、遠視は否定されないからである。遠視の問題は複雑なので、別の項にて、いずれ説明したいと思う。「横目症候群」は遠視が隠れていることが多いのである。多くの健康相談サイトで「横目症候群」は様子を見ましょうと回答しているが、本当に様子をみていいのだろうか?これも、いずれ説明したいと思う。最近は眼科の中にもわずかながら、明らかな病気とは言えないが、完全に正常とも言えない領域に取り組んでくれる先生が出てきているが、まだメガネ店で相談する方が問題解決の確率が高いような気がする。最後に、この「半分の度のメガネ」を勧めてくれた「室井時計店」に感謝して、ここに紹介しよう。「室井時計店」栃木県宇都宮市宮本町20−3028-658-3686最初は室井時計店で相談されるのが良いと思う。症状が改善し安定した場合、買い替えは近くの便利な眼鏡店で構わないが、やはり最初は上記のようなアドバイスをしてくれる所が良いと思う。(横山歯科医院)
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