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腎症と病巣感染     

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[腎症と病巣感染]     

(財団法人 宮城県成人病予防協会)


我が国の慢性腎臓病による透析患者数は、2008年末で28万2,622名。
透析の主要原疾患は、2008年末で糖尿病が43.2%で第1位、慢性糸球体腎炎が第2位で23%
ですが、20年前は糖尿病が23.4%、慢性糸球体腎炎が49.9%と逆転していました。


扁桃摘出術+ステロイドパルス療法で「IgA腎症」の治療を行ない、透析患者数の減少に効果を
上げている「IgA腎症根治治療ネットワーク代表」(前仙台社会保険病院腎センター長)の
堀田修医師は、「IgA腎症やネフローゼ症候群をはじめとする多くの腎炎、関節リュウマチ、
クローン病、潰瘍性大腸炎、膠原病、掌蹠膿疱症などの慢性的な免疫病(慢性免疫病)の多くは
『病巣感染』である。特にIgA腎症においては歯科感染は、扁桃炎、鼻咽腔炎に次いで
3番目の頻度の病巣感染で、歯科治療まで行わないと寛解にならない症例も考えておかなければ
ならない」と述べています。


また、仙台赤十字病院小児科部長の永野千代子医師は、10年程前、自分の担当する11歳の
男子の腎炎の治療の際、歯の根の先端に慢性炎症を抱えていることが分かり、腎炎の治療と
合わせ虫歯の治療を行ったところ血尿が治まったと述べています。

永野医師はこの結果から病巣感染に興味を持ち、「ヘノッホ・シェーンライン紫斑病」と診断
した40人について調査しました。
それは、28名に虫歯や根尖性歯周炎が見られ、耳鼻科治療等必要な治療のほか、口内の洗浄や
歯磨き、食事指導を含めた歯科治療をおこない、その結果、31名が治癒、他の9名も扁桃の
摘出やアデノイドの除去手術+ステロイドパルス療法で治癒し、その後の再発も見られないと
言う結果を得たと言うものです。

(2008年10月27日付「河北新報」)



扁桃炎や鼻咽腔炎などの耳鼻科疾患や歯周病、根尖性歯周炎(根尖病巣)などの歯科疾患が
あったとしても、大部分は体に備わった免疫力により細菌は貪食され毒素は解毒されると
考えられます。
しかし、免疫システムの異常や衰えによって仕掛爆弾のようにいつでも発症します。
口腔の不衛生、口呼吸、ストレス、睡眠不足、喫煙などの誤った生活習慣、化学物質による汚染、
空気の汚染などを改善し、発症を予防することが1番と言うことになります。


歯科に関しては、歯の神経を取る(抜髄)ことにならないように虫歯の予防をしっかりすること
(初発防止)、仮に虫歯になったとしても抜髄に至る前に治療し(早期発見早期治療)、再び
虫歯にならない努力をする(再発防止)こと、不幸にして抜髄をしてしまった場合は体全体の
免疫力を高める(自然良能の賦活)ことが重要になります。
特に、自然治癒の期待できない虫歯の場合は予防がきわめて重要と言えます。


今回、拙文をご紹介させて頂いたのは、全身疾患を予防するうえでの歯科の重要性をご一考
いただき、罹る必要のない病気からご自身を守る一助としていただきたいと言う願いからです。


是非、ジョージ・マイニー博士による『虫歯から始まる全身の病気 隠されてきた「歯原病」
の実態』(NPO法人恒志会訳 農文協)のご一読をお勧めするものです。





http://www.mygsji.or.jp/twobirds/h21_4aut/01_02.html