YOKOYAMA DENTAL OFFICE
口腔機能サポートと噛み合わせ治療で歯科予防  横山歯科医院
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[治療に関するご相談 <唾液過多症>]

【 お名前またはニックネーム 】:まゆ
【 年 代 】:20〜29歳
【 性 別 】:女性
【 地 域 】:東海
【 ご相談内容 】:
はじめまして。
ご相談したいことがあります。

私は現在「唾液過多症」と思われる症状で悩んでします。
高校生位の頃から始まり、現在もひどいときは1分に1回は唾液を飲むような状態です。
唾液を飲む際に空気も一緒に飲んでいるのか、お腹に空気が常にたまり、夕方頃には
お腹がパンパンになり、とても苦しいです。
ゲップもたくさんでるようになりました。

空気嚥下症や、噛み締め呑気症候群と似た症状だとは思うのですが、
噛み締め呑気症候群はストレスなどでの噛み締めから空気を呑む症状のようで、私の場合は
常に出てくる唾液を飲み、その飲み込んだ空気でお腹のはり・ゲップなどの症状が出て
います。

この症状はストレス性もあると聞き、心療内科には何件か通ってみたのですが、
よくなることはありませんでした。
病院は心療系ではなく、歯科や耳鼻科に通った方がよいのでしょうか。

私は東海地方に住んでおり、横山歯科さんに一度通ってみたいとは思うのですが、
通うのには距離が遠く・・もしよい治療法があったら教えていただきたいです。

唾液のことを気にしない生活を送りたいです。
唾液過多症にとって何かよい治療などはないでしょうか。
唾液を止めることの出来る薬、唾液の量を少なくなるような薬はないのでしょうか。

どうか何かよい方法がありましたら教えていただけますでしょうか。
宜しくお願い致します。

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FQA002

[説明]
こんにちは、
横山歯科医院・横山です。

まず、本当に唾液が多いかどうかチェックする必要があるかと思います。

ドライマウス口腔乾燥症の本
の中に「唾液過多症」記載は極くわずかか、全く有りません。
その
少ない「唾液過多症」のページには、次のように書いてあります。
   唾液過多を主訴に来院する患者の90%以上は、唾液分泌量が正常範囲か少なくて、
   ドライマウスが顕著なほど唾液過多を訴えることが多い。
   唾液が減少するほど、ネバネバした粘液性唾液になるため、唾液が飲み込み
   にくくなり、これを唾液過多として訴えるのである。

院に「唾液過多」を主訴に来院された患者さんの中にも、「真性唾液過多症」の人は
1人もおりません。
唾液分泌量が正常の人も極くわずかで、ほとんどは重度の「ドライマウス口腔乾燥症」か
ライマウス予備軍です。


これを踏まえて、実際に唾液量を計ってみましょう。
目盛りのついた試験管と漏斗を用意してください。
ネット通販で数千円以内で購入できると思います。
漏斗を経由して唾液を試験管に集め、計測します。
測定方法と基準

私(院長横山)は「ガムテスト30cc以上で、大学の実験で180人中1番多かったです。
弟は、当院で検査した時に26ccでした。
兄弟揃って唾液が多いので、唾液が多い家系という可能性があります。
今のところ、兄弟とも日常生活に不便は感じていません。


もし、まゆさんが「ガムテスト」で40ccも50ccもあり、「安静時唾液テスト」で
20cc以上もあれば、本当の「真性唾液過多症」の可能性があります。
数少ない「唾液過多症」を扱っている大学病院を受診された方がよいでしょう。

ガムテストで30cc以下であれば、「仮性唾液過多症」と言って飲み込み不良その他の
原因よって、唾液が多いと錯覚してしまう状態です。


<嚥下不良>
正しい飲み込み方ができていないと、コップの水は飲めても、少量の水分である唾液や、
パサパサした物が飲み込みにくくなります。
嚥下の際に、上下の歯が接していない場合や、下顎の先端に「梅干し」ができる
「オトガイ過緊張」の場合は、「異常嚥下癖」と言って正しい嚥下ができていません。
MFT口腔筋機能療法を行います。

MFT口腔筋機能療法についての説明会が、東京など大都市で時々開催されています。
また、MFT口腔筋機能療法訓練用のDVDもあります。
当院でも取り扱っております。
異常嚥下癖の場合、唾液と一緒に空気を飲み込む量が多くなることがあります。


<自律神経失調症>
緊張時には、交感神経が優位になり、心臓の鼓動が速くなり血圧が上がります。
リラックス時には、副交感神経が優位になり、心臓の鼓動は遅くなり血圧が下がります。

唾液は、交感神経優位では、ネバネバした粘液性の唾液が少量出るので、緊張すると
口腔が乾燥するのです。
副交感神経優位では、サラサラした漿液性の唾液が多めに分泌されます。
交感神経と副交感神経の切り替えが上手くできない状態が、自律神経失調症です。
交感神経優位の状態が続くと、舌やノドの筋肉も緊張しているので、飲み込みにくく
なります。
「緊張すると物がノドを通らない」という状態です。
副交感神経優位の状態が続くと、唾液が多量に分泌されますので、「ガムテスト」や
「安静時唾液テスト」で異常値がでてくるはずです。
この場合には、副交感神経を抑える「アトロピン」という薬が有効とされています。
副作用がありますので、専門家に処方してもらう必要があります。


<女子高生唾液過多シンドローム>
私が考えた呼び名ですので、一般的ではありません。
女子高生など若い女性の中には、唾液を飲み込む音を過剰に気にしていたり、実際に友人に
指摘されたりして悩んでいる人が少なくありません。

唾液は少ないよりも多い方が利点が多いのです。
  ・むし歯になりなくい
  ・歯周病が進行しにくい→口臭が少ない
  ・殺菌作用のある成分が隅々まで行き渡る
しかし、唾液嚥下の回数が多くなるのも事実です。

唾液の飲み込みの音が大きい場合には、上記「嚥下不良」の可能性があります。

また、唾液が多いと悩んでいる一方で、口臭で悩んでいたりします。
唾液量が正常か多めなのに、舌がプラークで白くなっている「舌苔」状態であったり
します。
正しい嚥下では、舌の背側(上面)全体が口蓋にくっつくので「舌苔」はほとんど
つきません。
「異常嚥下癖」のために、飲み込みの音が大きく、「舌苔」が多い人がいます。
もちろん、他人の視線を気にし過ぎているだけの場合もあります。

緊張しやすい女性に、唾液過多を訴える人が多いように感じています。
緊張しやすいと、緊張した瞬間に舌やノドの筋肉も緊張して、唾液を飲み込みにくく
なります。
この場合、交感神経を抑える薬=副交感神経を活性化する薬が有効となります。
腹式呼吸は、交感神経を抑えて副交感神経優位にする作用があるとされています。
腹式呼吸の中には、鼻で吸気し口から呼気する方法と、吸気呼気ともに鼻から行う方法とが
あります。
吸気呼気ともに鼻から行う方法を訓練します。
口から呼気する方法では、正しい嚥下ができないからです。


<唾液体操>
唾液が少ないが故に、ネバネバした粘液性唾液になっていて、唾液が飲み込みにくい
場合には、唾液を出す「唾液体操」を行います。



いずれにしろ、まずは唾液量を計測してみてはいかがでしょうか。
その結果をお知らせください。
結果を踏まえて、また考えましょう
ご参考になれば幸いです。

(横山歯科医院)


 


 

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