YOKOYAMA DENTAL OFFICE
口腔機能サポートと噛み合わせ治療で歯科予防  横山歯科医院
栃木県宇都宮市平松本町342-5<地図>   電話028-634-3110(平日の9時〜18時)
インターネットで24時間ご予約受付しております<PC予約><携帯予約
 

[小児型慢性疲労症候群(CCFS)と不登校]

医学のあゆみ Vol.228 No.6 2009/2/7号)
(日経新聞 2007年11月6日)


兵庫県立総合リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センターの
三池輝久先生は、「不登校」が「小児型慢性疲労症候群(CCFS)」よ呼ばれる
病態そのものであると主張されています。
背景には「光」にあふれた現代夜型社会があり、10時間前後の睡眠を必要とする
ロングスリーパー」の子どもが、朝の定刻までに起床できないのは当然の結果だと
言えます。
(子どもにとって「ロングスリーパー」は普通の状態です)

文部科学省の調査によれば「不登校」の割合は小学生の0.3%強、中学生の3%弱と
されています。
   小学生750万人×0.3%=22,500人
   中学生375万人×3%=112,500人
小中合計で13万5,000人と推計されます。

「小児慢性疲労症候群(CCFS)としての不登校重症度評価法制定(2004年)」と
照らし合わせると、不登校の60%が「CCFS」の診断基準を満たし、残りの40%も
予備軍であると三池輝久先生は言っています。

高校生の不登校は推定5%、大学生では推定7%です。


慢性疲労によって中枢神経機能(脳)の低下が起こり、それに伴って全身機能が
影響を受けます。
脳の画像診断では前頭葉の血流が低下していて、中枢神経機能が低下していることが
わかります。
典型的な初期症状は自律神経失調です。
 ・寝つき不良
 ・ロングスリーパーまたはそれを超える「過眠症」
 ・意欲の低下(学習意欲の低下)
 ・疲れやすい
 ・免疫力の低下に伴い病気にかかりやすい

全国の主な病院小児科を受診した5歳以上の子どもの6%が心身症に伴う不定愁訴を
訴えており、その70〜80%に睡眠障害を併発していました。
心身症様症状を示さない一見健康そうなグループにおいても、30〜40%の睡眠障害が
みられます。



話は変わりますが、週休2日制が始まる以前の時代、すなわち「プロジェクトX」の
時代のお父さん達は、日曜日に家でゴロゴロして過ごすのが典型でした。
「骨休め健康法」を勧める人々(医師)がいます。
重力は骨密度を高めるなど良い面もあるけれど、一方悪い面もあるので、
その重力から開放される時間を充分取らなくてはならないという考え方です。

ライオンは獲物を捕る時以外は木陰で寝て過ごします。
犬や猫だって1日の大半を寝て過ごします。
爬虫類までは足が体の横から出ているため、体はほぼ地面に接しています。
哺乳類になって足が体の下側に移動し体幹を持ち上げるようになり、
一部の骨に重力が集中するようになりました。
さらにヒトになって2本足で体幹を異常なまでに高い位置に持ち上げるようになり、
重い頭を高い位置に支えるために無理をするようになりました。

日曜日に家でゴロゴロして過ごすお父さんは、体が「骨休め」を求めていたのです。
体の声に素直に従い家族の罵声を聞き流して「骨休め」を実行したお父さんは
比較的健康で、逆に無理をして家族サービスをしたお父さんは比較的病気がちであろうと
推測するのが、「骨休め健康法」です。

ましてや、成長期の子どもはより多くの「骨休め」が必要で、小学生は12時間程度、
中学生で10時間程度までの「骨休め」、すなわち睡眠時間が必要だと言うのです。
必要睡眠時間は個人差が大きいので、全ての子どもが10〜12時間の睡眠時間が
必要という話ではなくて、10〜12時間の睡眠時間が必要な子どもいても
取り立てて心配することはないということです。



健康なヒトの場合、夜に深部体温が下がり、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の
分泌量が増えます。
しかし、不登校児は慢性的な時差ボケ状態で、概日リズムがズレていて昼夜が逆転し、
さらに長時間睡眠にも関わらず睡眠の質が悪いのです。

保健室を訪ねたり帰宅後すぐに寝てしまったりする頻度が増えた場合は、
「CCFS」が疑われ、治療が必要な状態と言えます。
この段階であれば、睡眠リズムを元に戻せば症状が改善し、「不登校」を未然に防ぐ
可能性があります。

登校できない日が週1日以上あれば「CCFS」発症と考えられます。
本格的な治療が必要となります。
午前中に強い光を当てて睡眠リズムを取り戻す「高照度光療法」は睡眠障害に対する
有効率が70%、疲労に対する改善率が著効50%、有効40%と、他の治療法に比べて
有効性が高いと報告されています。
しかし、再発例も少なくなく、対症療法の限界とも言えましょう。

今後は、「慢性疲労症候群(CFS)」の原因究明が進み、治療薬が登場することと
思います。

(横山歯科医院)

 

 

 

 

HOME > 再診の方へ > 疲労 > 小児型慢性疲労症候群(CCFS)と不登校
HOME > 再診の方へ > EBウイルス > 疲労 > 小児型慢性疲労症候群(CCFS)と不登校

hero001
MB001
QR201005

Google
WWW を検索 yokoyama-dental.jpを検索
on