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続・増える環境過敏症(3)風車の超低周波音 懸念
        

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[続・増える環境過敏症(3)風車の超低周波音 懸念]   

(読売新聞  2011年11月22日)


聞こえないが、微細な振動となって遠方に届く「超低周波音」。
前回の連載では静岡県南伊豆町の健康被害を取り上げたが、住民が風車の建設計画に
「待った」をかけた島もある。


五島列島の北端に位置する宇久島(長崎県佐世保市、人口約2,400人)。
面積約25平方キロ・メートルの小さな島で、2009年、風車50基(出力10万キロ・ワット)を
建てる計画が持ち上がった。

住民は、景観が変貌する不安に加え、伊豆半島などで報告される健康被害への不安を募らせた。
住民団体「宇久若いもんを支援する会」が結成され、建設反対運動を展開。
有権者の7割の反対署名が集まり、同市に提出した。
現在、計画は凍結されている。

島で唯一の診療所である佐世保市立総合病院宇久診療所の所長、有吉靖さんも反対の声を上げ、
各地の集会所でこう訴えた。
「風車の影響で不眠などの体調不良が続出したら、診療所では支えきれない。私自身も体調を
保てる自信はない」

超低周波音の健康影響は、まだ科学的に証明されていない。

だが、有吉さんの主張は明快だ。
「超低周波音の健康被害に科学的根拠がないというのは、現場を知らない研究者の理屈。
風車が回り始めた途端、不眠や動悸、頭痛などの症状が表れ、風車から離れたり、風車が
止まったりすると改善する。こうした事実があれば、臨床医は風車の影響を真っ先に疑うのが
当然だ」


有吉さんは、宇久島に午前4時過ぎに入港するフェリーの超低周波音を測定した。
その結果、着岸と離岸の際の計2分間、超低周波音が発生することが分かった。
そこで、港から半径2キロ以内の住宅で影響を聞くと、6割の住民に振動で目覚めた経験が
あった。
「わずか2分でこの結果。24時間回り続ける風車の影響は、はるかに大きい」


だが、「衰退する一方のこの島の未来のために」と、風車の誘致を進めた元議員らの思いは
複雑だ。
「もし健康影響があるとしても、風車の数を減らし、民家から一定の距離をおけば影響は
出ないはず。そうした議論もなしに、全否定という現状は残念でならない」


宇久島の多くの住民が抱く健康影響への強い懸念。
それは、超低周波音の被害から目をそらし続けた国や自治体、業者らの姿勢によって生じた。


そこで国は、風車を来秋から環境影響評価の対象とすることを決定。
建設前に低周波音(超低周波音を含む)のレベルを予測する方法や、健康影響についての調査を
始めている。
環境省環境影響評価課は「周辺住民の健康に十分配慮したい」としている。





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