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［ED治療薬：ネット購入品、６割が偽物］　　　　　　　　

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［ED治療薬：ネット購入品、６割が偽物－－製薬４社調査］　　　

（毎日新聞　　2009年12月３日）


インターネットで入手したバイアグラなど勃起不全（ED）治療薬の約６割が偽物であることが
製造・販売するファイザー、バイエルなど製薬４社の初の合同調査で分かった。
ＥＤ薬の偽造品が警察に摘発されるケースは後を絶たず、広く流通している実態が裏付けられた。

国内ではバイアグラ、レビトラ、シアリスの３製品が販売されている。

各社は2008年12月～2009年４月、日本とタイで個人輸入代行する日本語の約60サイトから
３製品を１個ずつ購入。
真偽の鑑定と含有成分の分析を行った。

その結果、分析した184個のうち55％の102点が偽物だったことが分かった。
また、日本での購入の約44％、タイでは約68％が偽物だった。
ED薬の有効成分が２倍入っていたり、まったく含まないものがあったほか、不純物が複数
含まれる製品も確認された。


海外では健康被害も報告されている。
シンガポールで2008年、本来入っていない血糖降下剤が多く含まれ、低血糖による昏睡などを
起こし、少なくとも２人が死亡したという。
タイでは偽物の販売にかかわった日本人が摘発されている。


ネットの利用者が多い理由について調査にかかわった東京歯科大市川総合病院の丸茂健教授
（泌尿器科）は「相談しにくい疾患のためではないか」と語る。


各社は「医療機関で処方してもらってほしい」と呼び掛けている。




【下桐実雅子】





http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/12/03/20091203dde041040025000c.html