[子どもの病気対処法の医学専門書が異例のヒット](福井新聞 2010年5月20日)「子ども病気対処法の本異例ヒット 越前市の小児科医が編集長」福井県越前市の小児科医、橋本剛太郎医師(61)が編集長を務め、全国の小児科医と共同執筆した「お母さんに伝えたい 子どもの病気ホームケアガイド」が医学専門書としては異例の売れ行きをみせている。1994年の初版以来、内容を変えながら3版まで重ね、累計11万5千冊が売れている。もともとは小児科医向けに出版したものだが、子どもが病気にかかった際の家庭での対処法が簡潔にまとめられ、一般にも受け入れられた。橋本医師は「うれしい誤算。医学は日進月歩で今後も改訂を進めていきたい」と話している。「ホームケアガイド」は、全国の小児科医で組織する日本外来小児科学会の11人の医師が16年前に医学専門書として企画。小児科医が来院した患者家族に、家庭でどのようなケアを行うべきかコピーして渡すためのパンフレット集としての位置付けだった。専門書でありながら、個別の疾病に関し家庭で何をすべきかを、難解な医学用語を使わず要点を可能な限り簡潔に紹介している。1つの症例を1ページのみにまとめ、イラストを多用。治療や家庭で気をつけることのほか、いつから保育園や幼稚園、学校に通わせてよいかなど母親が疑問を持ちそうな内容のみ掲載している。その分かりやすさと、当時は珍しかった家庭でのケア(ホームケア)のコンセプトが母親らに口コミで広がり、初版5万5千部のヒットに。その後、新しい予防接種や治療薬などを盛り込む形で改訂を重ね、2003年に2版、2010年1月には2色刷りをオールカラーに一新した3版を出した。初版から編集長を務めた橋本医師は「家庭でのケアは医学部でも教えてこなかった概念。医学書にも書かれていないものも多く、わずか1行の内容にも相当の調査と時間をかけた議論をした」と振り返る。例えば、水ぼうそう(水痘)。「家庭で子どもを風呂に入れてもいいのか」は、日本の医学書には記されておらず、海外文献などを参考にした上で同学会で議論し「さっと汗を流しておくほうが化膿することも少ない」とした。症例によるさまざまな症状の現れかたを医学書なら網羅するが「すべて書くと、読んだ母親を混乱させるのではないか。足りない部分は医師が説明し補えばいい」(橋本医師)と、医学書とは一線を画した編集方針を貫いた。改訂に伴い見直したものも多い。最近みられなくなってきた自家中毒は項目をなくす一方、一時は姿を消したものの復活の兆しがあるアタマジラミを掲載。予防接種では、国内販売が承認されたばかりの子宮頸がんワクチンも3版に盛り込んだ。ヒットの要因について橋本医師は「ホームケアの概念は病気になった子どもの母親が求めていたもの。医師はそれに十分応えていなかったからでは」とみている。http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/index.php?page=article&storyid=21528&storytopic=16
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<コメント>待合室に見本あります。(横山歯科医院)