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[舌苔ケアで味覚アップ](毎日新聞 2009年11月25日)「舌苔ケアで味覚アップブラシや洗口液、キャンディー・・・対策グッズいろいろ」<薄味の料理でもおいしく/減塩効果期待も>歯に付く歯垢と同じように、舌にも「舌苔」という汚れが付着する。口臭の原因の1つとして注目されているが、最近になって「味覚」にも影響を与えていることが分かってきた。舌をケアすることで薄味の料理でもおいしいと感じられるようになり、減塩や糖分の抑制にも効果があるようだ。歯だけでなく、舌のケアもお忘れなく。【小川節子】<汚れる舌>舌は食べ物と唾液と混ぜ合わせて飲み込むなど、重要な働きをしている。阪大大学院歯学研究科の脇坂聡教授は「消化器官としてはもちろんのこと、味覚を感じる上でも大切な役割を果たしている」と話す。味覚を感じる感覚器「味蕾」は口にあり、その半分以上は舌の表面の舌乳頭にある。味刺激を受けると大脳の味覚中枢に伝わり、嗅覚、視覚、聴覚、食経験の記憶と一緒になって「おいしい」と感じることができる。舌苔は、食べ物の残りかすや舌からはがれおちた細胞が口中の細菌と混ざり、舌の表面に付着したもの。通常、口の中は唾液の分泌によって自然に洗浄されているが、胃腸に疾病があったり、ストレスなどにより口の中が乾くと、舌に白い汚れが大量についてしまうことがある。これが口臭や味覚障害にも関係してくるという。<錠剤で半減>「江崎グリコ健康科学研究所」(大阪市)では「舌清掃が味覚に与える影響」についての実験を行い、10月に開かれた第58回日本口腔衛生学会で、その結果を発表した。被験者は20〜50歳代の男性18人。それぞれの舌苔の量を、付着した面積と厚さを掛け合わせて算定し、全くない人を0ポイント、舌全体が完全に覆われている状態を36ポイントとしてカウントした。味覚感度は1〜6ポイントで評価し、「1」が最も感度が鋭く、数が多くなるほど鈍くなる。まず18人の舌苔の平均値を調べたところ、舌ケアを何もしない状態では16.2ポイントだったが、たんぱく質を除去するタブレットで舌清掃をした後は7.0ポイントと半減した。さらに甘み、塩味、酸味、苦みへの感度を舌の前部と後部で計測すると、甘みについては舌ケアをしてもあまり感度に変化はなかったが、塩味は前部で0.9ポイント鋭くなり、酸味も0.3ポイント、苦みは前、後とも0.5ポイント強く感じられるようになった。普段の食生活で味覚がどう変化するのかも調べた。少しずつ甘みを変えた食品(おしるこ、生クリーム、ブランマンジェ、ミルクティー)と、同じような塩味の食品(すまし汁、コーンポタージュ、白あえ、おにぎり)を被験者に食べてもらい、どの濃度が1番おいしいと感じたかを、舌清掃の前と後で、それぞれ選んでもらった。その結果、舌清掃をして舌苔が少なくなった状態では、すべての食品で濃度の薄いものをおいしいと感じ、特におにぎりでは塩分が50%も薄くなった。脇坂教授は「舌を清掃し舌苔が少なくなることで、味覚に対する感覚が鋭くなったことは明らか。舌のケアで塩分、糖分の摂取量を減らすことができるのではないか」と話す。<食後のお茶有効>舌苔対策のためのグッズも数多く販売されている。舌専用のブラシや金属・ゴム製のへら、ワイヤもある。また、洗口液や歯磨き粉、たんぱく質分解酵素を配合したタブレット、キャンディーなども市販されている。それぞれの使い方について、歯科衛生士の北原文子さんに教えてもらった。舌専用のブラシなどは、舌の奥から手前に優しくなでるように使う。ワイヤやへらタイプは舌苔がいっぱいとれた感覚を持ちやすいが、舌を傷つけやすいので、力を入れすぎないことが大切だ。「ついつい力を入れてケアし、舌乳頭を傷つけてしまう人が多い。舌には毛細血管が多いので、少しの力で切れて内出血を起こし、舌を痛めてしまいがち」と注意を促す。洗口液は口臭予防としても使われており、口全体をきれいにしてくれる。タブレットやキャンディーは、いつでも好きな時におやつ感覚で食べられるので便利だ。また、食後の果物やお茶にも舌をきれいにする効果があるという。特にたんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)を含むパイナップル、パパイア、キウイ、イチジクなどが有効という。「昔はご飯を食べた後には、緑茶を飲んだものです。カテキンは口の中の汚れも取ってくれるので、理にかなった食習慣でした」と北原さん。脂っこい食事の多い現代人、まずは食後1杯のお茶から習慣にするのが良さそうだ。http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20091125ddm013100166000c.html
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