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[口腔アレルギー症候群]
「最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学」 テーマ: 「本当は怖い花粉症〜招かれざる来訪者〜」 K・Fさん(女性)/45歳(発症当時) 教員
小学校5年生を担任するK・Fさんは、20年来の花粉症。 それも周りの人より長引き、夏前まで続くため、毎年この時期は憂鬱でしたが、 特に対策はしていませんでした。 クラス担任にとって新学期まもないこの時期は特に忙しく、自分の花粉症のことなど 後回しにせざるを得なかったのです。 そんな中、食事のとき、急に口の中にムズムズとしたかゆみを感じたK・Fさん。 かゆみは数十分で治まったため、特に気に留めることもありませんでしたが、 その後も更なる異変が彼女に襲いかかりました。
<症状> (1)口の中のかゆみ (2)口の中がイガイガする (3)じんましん
<病名>口腔アレルギー症候群
<なぜ、花粉症から口腔アレルギー症候群に?> 「口腔アレルギー症候群」とは、ある特定の果物や野菜を食べた時に起こる アレルギー反応のこと。 この病になると、口の中や唇だけでなく、目、鼻、あるいは全身で、かゆみやイガイガ、 ヒリヒリする刺激感などの症状が現れます。 最悪の場合、劇症型のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを引き起こし、 あらゆる場所が腫れあがり、呼吸困難や血圧低下で死を招くこともあるのです。
最近増加傾向にあると言われる、この口腔アレルギー症候群。 特にこの病は、子どもに発症する事も多いため、学校でも注意が叫ばれているのです。
では、一体なぜ口腔アレルギー症候群になってしまうのでしょうか? 実はその発症にこそ、花粉症が大きく関係していたのです。
花粉症は、本来無害であるはずの花粉のタンパク質を、身体が有害であると 過剰反応することでおきる病。 いったん花粉症になると、花粉に触れる度にかゆみを引き起こす物質が放出され、 口や鼻などの粘膜に炎症を引き起こしてしまいます。
そして実は、ある特定の果物や野菜に、この花粉のタンパク質とよく似た形の タンパク質が含まれているのです。 そのため身体が野菜や果物のタンパク質を、花粉のものと勘違いし、 様々なアレルギー反応が起きてしまうことがあるのです。 K・Fさんの場合も、果物や野菜を花粉と勘違いした身体がアレルギー反応を 起こしていました。 しかし、花粉症を患っている人全員が、この病を患うわけではありません。
では、一体なぜ口腔アレルギー症候群になってしまうのでしょうか? 口腔アレルギー症候群発症のきっかけは、長期に渡って花粉症を放置していること。 さらに過労や風邪などによる、抵抗力の低下が引き金となると考えられています。 K・Fさんはこの2つの条件にあてはまっていたため、口腔アレルギー症候群を 発症してしまったと考えられるのです。
そして、さらにこの病にはもう一つ、大事な注意点があります。 それは自分がどの花粉症にかかっているかということ。 実は花粉症の中には、口腔アレルギー症候群を発症させやすいタイプがあるのです。
季節によって分けられる代表的な花粉症を見ると、日本人で最も多く患者がいるのは 2月から4月にかけてのスギ・ヒノキ花粉症ですが、他にも様々なタイプがあります。
そんな中で最も危険なのが、4月から6月に症状が出るシラカバ・ブナ花粉症です。 その理由は、この花粉症の人がアレルギーを起こしやすい食べ物の数が多いということ。 スギ・ヒノキが1種類なのに対して、シラカバ・ブナ花粉症の人は、20種類以上もの 食べ物に注意が必要なのです。
口腔アレルギー症候群から身を守るためには、病院で検査を受け、自分がどの花粉症に かかっているかを知ること。 そして、たかが花粉症と放置せず、きちんと治療を受けることが大切なのです。
※出典「食物アレルギー」監修:斎藤博久 編集:海老澤元宏
http://asahi.co.jp/hospital/
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