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[口唇機能の危険度(8020シミュレーション)]
<前歯のむし歯>
普通は磨きやすい前歯より、磨きにくい奥歯の方がむし歯が進行しやすいのですが、
口呼吸や舌の機能不全の人は、前歯と奥歯のむし歯が同程度、或いは奥歯より
前歯の方がむし歯が進行しています。
むし歯を治療しただけでは問題は解決しません。
口呼吸や舌の機能不全を改善しなければ、またすぐにむし歯ができてしまいます。
<口唇の機能>
夜間睡眠時に口を開けて寝ていると、唾液が乾燥し「ドライマウス」状態になります。
睡眠時は唾液分泌量が減少するので、むし歯や歯周病が進行しやすい時間帯です。
ですから、
・寝る前に食べてはいけない
・就寝前の歯磨きが大事
と言われるのです。
さらに口を開けて寝ていると、危険性が倍増します。
口呼吸に伴うドライマウスの特徴は、吸気・呼気の通り道である前歯が特に乾燥する
ことです。
<歯牙着色の危険度>
歯の表面は「ペリクル」というタンパク質の膜が覆っています。
口呼吸に伴うドライマウスでは、吸気・呼気の通り道である前歯が特に乾燥します。
口呼吸ドライマウスによって「ペリクル」がヒビ割れて、そのヒビに色素が
入り混だのが「歯牙着色」です。
ですから、奥歯より前歯に歯牙着色が起こるのです。
歯牙着色の本数、着色の濃さに応じて評価します。
1歳6か月健診や3か月健診で、歯牙着色についての質問が増えていますが、
・口呼吸ドライマウス
・お茶を飲む子どもが増えている
ことが原因です。
カフェインに気をつければ(ノンカフェインであれば)お茶飲むこと自体は問題ありません。
ジュースやスポーツドリンクより、歯科的には断然良い飲み物です。
<唾液腺と口腔機能>
唾液分泌量は1日あたり1.0〜1.5リットルと言われています。
3大唾液腺の耳下腺、顎下腺、舌下腺の唾液腺分泌比率は
・安静時 顎下腺71%>耳下腺25%>舌下腺4% (合計100%)
・刺激時(食事時) 顎下腺630%>耳下腺340%>舌下腺30% (合計1000%)
このうち、顎下腺と舌下腺とは下顎前歯の内側から出てきます。
安静時唾液の75%が下顎前歯の内側から出てくるのです。
ですから、かなりむし歯が多い人でも、下顎前歯6本はむし歯になりにくいのが普通です。
その下顎前歯にむし歯ができるのは、
・唾液分泌量がかなり少ない
・舌が動いていない
のどちらかです。
舌の動きが悪いと顎下腺と舌下腺とをマッサージする効果が少なく、安静時唾液の75%の
分泌が悪くなり、むし歯が多発します。
この項目は本来「舌の機能」に分類すべきですが、便宜上「口唇機能の危険度」に含めて
評価しています。
<口唇機能>
口唇の機能が悪いと、上下前歯と口唇との間に食物残渣が溜まります。
海苔が前歯に貼り付いていて笑われた経験のある人は、この口唇機能不良です。
当然、前歯にむし歯が出来やすくなります。
<口唇機能の危険度>
「処置済みの歯の危険度」や「未処置の歯の危険度」に加えて、前歯の危険度を加算します。
(1)「コンポジットレジン(CR)」で処置済みの上顎前歯:危険度2
(2)「抜髄治療(根管治療)」したあとで、コンポジットレジン修復した上顎前歯:危険度15
(3)「抜髄治療(根管治療)」したあとで、「硬質レジン前装冠」等の冠で修復した上顎前歯:危険度20
(4)歯を抜いた、或いは抜けた所を「欠損歯」と言います(上顎前歯):危険度40
(5)「コンポジットレジン(CR)」で治療予定の上顎前歯:危険度6
(6)大きな穴が開いていて「抜髄治療(根管治療)」が必要な上顎前歯:危険度60
(7)大きな穴が開いていて歯髄が壊死して「根尖性歯周炎(Per)」の状態の上顎前歯:危険度60
(11)「コンポジットレジン(CR)」で処置済みの上顎前歯:危険度4
(12)「抜髄治療(根管治療)」したあとで、コンポジットレジン修復した上顎前歯:危険度30
(13)「抜髄治療(根管治療)」したあとで、「硬質レジン前装冠」等の冠で修復した上顎前歯:危険度40
(14)歯を抜いた、或いは抜けた所を「欠損歯」と言います(上顎前歯):危険度80
(15)「コンポジットレジン(CR)」で治療予定の上顎前歯:危険度12
(16)大きな穴が開いていて「抜髄治療(根管治療)」が必要な上顎前歯:危険度120
(17)大きな穴が開いていて歯髄が壊死して「根尖性歯周炎(Per)」の状態の上顎前歯:危険度120
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