治療中の反対側の歯痛:歯科衛生士症例

[治療中の反対側の歯痛:歯科衛生士症例]

以前より治療中の反対側の歯が痛いと訴える患者さんがいましたが、
  ・本当なのだろうかという疑問
  ・患者さんの話では虫歯の痛みなのか歯周病の痛みなのか判別困難
などの理由により研究するに至りませんでした。

しかし、歯科衛生士の治療を通して、咬合由来の反対側歯痛が生じることが
わかりました。

30代歯科衛生士。
右下6の治療中に、
  ・左下6の知覚過敏症状、その後に歯痛
  ・左下7の歯痛
  ・左上6の知覚過敏症状、その後に歯痛
が次々に生じました。

咬合診査の結果、咀嚼する位置が2か所ある「デュアルバイト」でした。
通常は2か所の噛み合わせ位置を均等に使用していると思われましたが、
右下6が治療中のため、1か所の噛み合わせ位置しか使用できないために
咬合力負担過大となった左側上下の歯に痛みが生じたものと考えられました。

右下6治療終了後もしばらく左側上下の歯痛は残りましたが、
その後自然に消退しました。

(横山歯科医院)

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