[「飛行機も安全でなかった」=新型肺炎、
帰国者に想定外の感染者―米メディア]
(時事通信社 2020年2月18日)
【ニューヨーク時事】
新型コロナウイルスの集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・
プリンセス」から米政府のチャーター機で退避した米国人らの帰国は、
米各メディアも関心を持って取り上げた。
帰国者の一部に感染者が含まれていたため、ニューヨーク・タイムズ
(電子版)は見出しで「感染船を脱出したが、帰国のフライトも安全では
なかった」と伝えている。
米政府は当初、感染者はチャーター機に乗せない方針だった。
しかし、乗客らが下船し搭乗機に向かうバスに乗った際に、帰国予定者のうち
14人にウイルスの陽性反応が出たことが判明。
米政府は14人の帰国を認めた。
同紙によると、感染者は機内の後方に座り、高さ約3メートルの
プラスチックのシートで他の乗客と区切られた。
チャーター機に乗った女性は同紙に「(帰国者に感染者がいることを)
上空に至るまで知らなかった」と説明。
同紙は「(帰国者は)12日間船に閉じ込められた後、必死に避けてきた
病原体の保有者と飛行機を共有することになった」と報じた。
帰国者は米国でも14日間の隔離措置が取られる。
米国に帰国せず船にとどまった男性はFOXニュースに「残って良かった」と
話していた。